痛そう ページ4
若干呆れながらもお三方が坊ちゃまの部屋に入られるのを見届けてから、私も仕事に戻る。
早速暴れ出しているのか、足音がすごい。
坊ちゃまも大変だろうなぁなんて思いながら着々と仕事をこなしていっていると、
突然視界が真っ暗になった。
けれど気を失ったっていう感じではなく、おそらく誰かに目隠しされている様子。
この手からして男性だろう。
「誰?サボってたら執事長に怒られるわよー」
「ひひ、ヌナのタメ口って初めて聞くね。俺にもタメで喋ってよー」
「え、テヒョン様!?」
急いで振り向こうとするけれど、手で押さえられて顔自体動かない。
ジタバタはできないからそのままおとなしくする。
し、失礼なことをしてしまった…。
「申し訳ありません、失礼なことを…」
「え、タメ口のこと?別に気にしてないよー。むしろそっちの方がいい!」
「いえ、それは無理です」
「ええー」
ええーって。
…テヒョン様はつくづくおかしな方だ。
たかがメイドにタメ口で喋られても不快なだけだろうに。
「あの…戻られた方がいいのでは?それともなにか用が…」
「んーん、なんもないよ!ただヌナに会いに来ただけ!!」
「は、はぁ…?ありがとうございます」
なんだかとても懐かれたようだ。…どうしたらいいのだろう。
「それと…そろそろ手をどかせていただけませんか?」
「あ、忘れてたー!ほいっ」
ぱっと視界が明るくなる。
と同時に後ろから回ってくる手。
そのままぎゅっと抱きしめられた。
「わーヌナ細っ!」
「あの…テヒョン様?」
テヒョン様はさほど変わらないテンションで、
けれどしっかりと私をホールドしたままゆらゆらと左右にゆれている。
なんだこの状況。
「あ、蚊」
するといきなり坊ちゃまの声が聞こえた……かと思ったら、
直後に耳元で聞こえるズバシッッというすごい音と、いだぁっ!!というテヒョン様の悲鳴。
そのおかげでやっとさっきの不思議な状況から抜け出せた。
そして急に現れた坊ちゃまを見てみると、
超・不・機・嫌
と顔に書いてあるのが見えるほどの機嫌の悪さが伺えた。
おお…坊ちゃまがキレている。
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もるもる(プロフ) - マテさん» はじまして!いつも読んでいただけてるなんて嬉しいですー!(´∀`*)ユンギ先生、了解しました!今のところどっちの選択肢も希望してくれてる方がそれぞれいらっしゃるので、同時進行になりそうです…。更新はこの作品よりも遅くなるかもしれませんがご了承ください…! (2016年6月21日 22時) (レス) id: f5d697a81a (このIDを非表示/違反報告)
マテ(プロフ) - はじめまして!いつも読ませてもらってます(^^) ユンギ先生のお話読みたいです! これからもがんばってください! (2016年6月21日 0時) (レス) id: 698b8f238e (このIDを非表示/違反報告)
もるもる(プロフ) - リリさん» ご意見ありがとうございます(*^-^*)なんとかテヒョンが報われるようにしたいと思います!笑 予想していたのと違ったらすいません…! (2016年6月20日 17時) (レス) id: f5d697a81a (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - テヒョンのお願いしたいです! (2016年6月20日 9時) (レス) id: 72d18dc23c (このIDを非表示/違反報告)
もるもる(プロフ) - ててべくさん» うわーありがとうございます(*/ω\*)待っていただけて嬉しいですーー!!! もっと更新早くなるように頑張りますね!! (2016年6月18日 19時) (レス) id: f5d697a81a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もるもる x他2人 | 作成日時:2016年2月22日 17時