やめてって言ったのに ページ30
急いで坊ちゃまの口を塞ぐ。
「ん゛っ」
「それ以上は…やめて、ください」
私の急な行動に顔をしかめてからそのまま私の手を押しのける坊ちゃま。
「……なんで」
「なんでって…、わかりませんか?私なんてただの使用人です。坊ちゃまが好意を抱いていいような人間じゃありません」
「そこまでわかってんなら今俺が言ったって変わらな、」
「変わりますよ」
今はまだ坊ちゃまから直接聞いたわけではないからただの私の自意識過剰で済む。
けれど、直に聞いてしまったら。
そんなの答えられるわけがないし、
…私自身、
この気持ちの正体に気づいてしまいそうで。
「なんで、変わるの」
「…さぁ?
そろそろお夕食の時間ですし、この話は終わりです」
客間を出ようと坊ちゃまに背を向けると、
「A」
ふと、呼び止められた。
「はい、何か…」
振り向くと、なんだか悲しそうな、寂しそうな坊ちゃまがこちらを見つめていた。
すると、
そっと口が開いて。
「好き」
「………っ!」
あぁ、
「好きだよA。
俺だいぶ自分勝手かもしれない、Aに迷惑かけてるかもしれない、だけど、
…ちゃんと本気だよ」
これだから、ダメだと言ったのに。
ね?と小さく笑った坊ちゃまに愛しさが溢れてくるのを抑えられなくなって。
「ジョン…グク、さま」
「メイドと主人だからって何がダメなの?」
「……私は、恋愛するために、ここに来てるわけじゃ」
「それ返事になってない」
いつの間にか坊ちゃまは目の前に立っていて。
「じゃあ質問変える」
そしてそのままふわりと私は、坊ちゃまの腕の中に引っ張りこまれて、
耳元で、囁かれた。
「A、俺のこと好きなんじゃない?」
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もるもる(プロフ) - マテさん» はじまして!いつも読んでいただけてるなんて嬉しいですー!(´∀`*)ユンギ先生、了解しました!今のところどっちの選択肢も希望してくれてる方がそれぞれいらっしゃるので、同時進行になりそうです…。更新はこの作品よりも遅くなるかもしれませんがご了承ください…! (2016年6月21日 22時) (レス) id: f5d697a81a (このIDを非表示/違反報告)
マテ(プロフ) - はじめまして!いつも読ませてもらってます(^^) ユンギ先生のお話読みたいです! これからもがんばってください! (2016年6月21日 0時) (レス) id: 698b8f238e (このIDを非表示/違反報告)
もるもる(プロフ) - リリさん» ご意見ありがとうございます(*^-^*)なんとかテヒョンが報われるようにしたいと思います!笑 予想していたのと違ったらすいません…! (2016年6月20日 17時) (レス) id: f5d697a81a (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - テヒョンのお願いしたいです! (2016年6月20日 9時) (レス) id: 72d18dc23c (このIDを非表示/違反報告)
もるもる(プロフ) - ててべくさん» うわーありがとうございます(*/ω\*)待っていただけて嬉しいですーー!!! もっと更新早くなるように頑張りますね!! (2016年6月18日 19時) (レス) id: f5d697a81a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もるもる x他2人 | 作成日時:2016年2月22日 17時