気付いた ページ29
前からなんとなく、なんとなくは感じてたけど。
まさか本当に坊ちゃまは私のことが好きなのかと今すごく無駄に意識してしまっていて、顔に熱が集まっているのが自分でもわかる。
…何を動揺しているんだろう。
いつもどおりに、かわさなければ。
なんで早く逃げようとしないの、私。
やっと口を開こうとした瞬間、テヒョン様がこちらに一歩歩み寄った。
「グキ」
「俺だっていつも身を引いていられるわけじゃないよ」
その表情はいつものテヒョン様の笑顔では考えられないような、真面目な表情。
「ヌナは確かにグキん家のメイドさんだけどさ、それはただ雇われているだけでグキの所有物でもなんでもない。
…ただのの雇い主とメイドさんの関係だよ？
グキがヌナを縛るのはおかしいじゃん」
「……っ」
テヒョン様の正論に坊ちゃまが顔を歪める。
「ヌナを離してあげて」
坊ちゃまの腕にテヒョン様が手をかけると、
坊っちゃまはその手を勢いよく振り払った。
「！…グキ」
「……嫌だ」
「坊ちゃ、」
「いくらヒョンでも嫌だよ
Aは譲らない」
ぎゅうぅぅぅっと私を抱きしめる腕に力がこもっていく。
その上首元に顔を埋めてきて、急なことに頭が追いついていかない。
「……っ！！」
顔が赤くなるのが抑えられないし、急に心拍数も上がってる。
…おかしい。
今までこんなこと、なかったはずなのに。
どくん、どくん
そんな、まさか、ね。
「……そんな顔、するの」
ふとテヒョン様が何かつぶやいたけれど、声が小さくて聞き取れなかった。
「あーーあ、もう俺帰るね！！もうヌナもグキも知らない！！
グキ！！いつか絶対勝つからね！！！」
そして、つぶやいたと思ったら次は大声で叫んで出て行ってしまったテヒョン様。
……あの人、本当にわからない。
そしてそんなことを考えていると、きゅっと回されている腕の力が強くなって、
坊ちゃまが未だに私を抱きしめ続けていることに気付く。
とくん、とくん
「ジョングク様、もう離していただけませんか」
「……。気づいてたんだね」
「…何のことですか」
「っだから！毎回なんでそうやって…
俺は、Aが…！」
それ以上は、いけない。
…坊ちゃまは雇い主、私はただの使用人、だから。
そういう関係で、いなければ。
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もるもる(プロフ) - マテさん» はじまして！いつも読んでいただけてるなんて嬉しいですー！(´∀`*)ユンギ先生、了解しました！今のところどっちの選択肢も希望してくれてる方がそれぞれいらっしゃるので、同時進行になりそうです…。更新はこの作品よりも遅くなるかもしれませんがご了承ください…！ (2016年6月21日 22時) (
レス) id: f5d697a81a (このIDを非表示/違反報告)
マテ(プロフ) - はじめまして！いつも読ませてもらってます(^^) ユンギ先生のお話読みたいです！ これからもがんばってください！ (2016年6月21日 0時) (レス) id: 698b8f238e (このIDを非表示/違反報告)
もるもる(プロフ) - リリさん» ご意見ありがとうございます(*^-^*)なんとかテヒョンが報われるようにしたいと思います！笑 予想していたのと違ったらすいません…！ (2016年6月20日 17時) (レス) id: f5d697a81a (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - テヒョンのお願いしたいです！ (2016年6月20日 9時) (レス) id: 72d18dc23c (このIDを非表示/違反報告)
もるもる(プロフ) - ててべくさん» うわーありがとうございます(*/ω＼*)待っていただけて嬉しいですーー！！！ もっと更新早くなるように頑張りますね！！ (2016年6月18日 19時) (レス) id: f5d697a81a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もるもる x他2人 | 作成日時：2016年2月22日 17時
