変えちゃった ページ24
次の日。
坊ちゃまを起こしに部屋へ向かおうと廊下に出ると、
「おはよA」
「ああ、おはようございます…って、え!?」
「ん、何?」
「い、いえなにも…」
ジョングク様が立っていた。
いやいやいや、でもあのジョングク様がなんでもう起きてるの!?
いつも低血圧で寝起き悪くて起こしてもなかなか起きないジョングク様が。
…ありえない、どうして…?
坊ちゃまはそのまま驚愕している私の横を通ってダイニングに入っていった。
―――『態度と言葉、ですかね。』
…そういえば昨日態度とかなんとか言ったことを思い出す。
寝てたかと思ってたけど結局聞いてたのか。
まさか生活態度から変えてくるとは…。
……そんなに好きなんだなぁ、その子のこと。
まぁ態度っていうのはその子と学校でのことを言ったんだけれど…。
「ねーご飯はー?」
奥から聞こえた声でハッと我に返る。
そうだ、まだ朝食出してないんだった。
「申し訳ありません、すぐお出しします」
急いで料理の乗った皿を運ぶ。
坊ちゃまが食べ始めるのを何気なく見てみた。
…そしてこれがまた驚いた。
なんと、坊ちゃまが、あの苦手なニンジンを、頑張って食べようとしているではないか!
時折「うえぇ」なんて言いながらも、顔を歪めながらも、頑張ってもぐもぐしているではないか!
どうしたのこの成長は…!!
と私の中で親戚のおばちゃんパワーが発揮されたところで、やっとニンジンを飲み込み終わった坊ちゃまと目が合った。
「A」
「あ、はい」
「…もう、無理」
見るとひとかけらだけ残されたニンジンが。
「…頑張りましたね」
「うん。俺頑張った」
「じゃあ今日ここまでいけたんですから明日は全部食べてくださいよ?」
笑顔でそういうと、坊ちゃまは「そ、そういえば」とわざとらしく会話をそらした。
「ジミ二ヒョンたち、付き合うことになったらしいよ」
「あ、そうなんですね…!」
「だから縁談はなし、さっき父さんから電話あった」
やったね、とガッツポーズする坊ちゃま。
それはどっちのやったね、ですか。
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もるもる(プロフ) - マテさん» はじまして!いつも読んでいただけてるなんて嬉しいですー!(´∀`*)ユンギ先生、了解しました!今のところどっちの選択肢も希望してくれてる方がそれぞれいらっしゃるので、同時進行になりそうです…。更新はこの作品よりも遅くなるかもしれませんがご了承ください…! (2016年6月21日 22時) (レス) id: f5d697a81a (このIDを非表示/違反報告)
マテ(プロフ) - はじめまして!いつも読ませてもらってます(^^) ユンギ先生のお話読みたいです! これからもがんばってください! (2016年6月21日 0時) (レス) id: 698b8f238e (このIDを非表示/違反報告)
もるもる(プロフ) - リリさん» ご意見ありがとうございます(*^-^*)なんとかテヒョンが報われるようにしたいと思います!笑 予想していたのと違ったらすいません…! (2016年6月20日 17時) (レス) id: f5d697a81a (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - テヒョンのお願いしたいです! (2016年6月20日 9時) (レス) id: 72d18dc23c (このIDを非表示/違反報告)
もるもる(プロフ) - ててべくさん» うわーありがとうございます(*/ω\*)待っていただけて嬉しいですーー!!! もっと更新早くなるように頑張りますね!! (2016年6月18日 19時) (レス) id: f5d697a81a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もるもる x他2人 | 作成日時:2016年2月22日 17時