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その時からというもの、坊ちゃまは何もしゃべらない。
私が話しかけても、『ん』で全部済まされる。
「ジョングク様、髪を拭かれてください。風邪ひきます」
「…ん」
拭け、とでも言うようにベットの端に腰掛け、下を向いて頭を突き出してきた。
仕方なく、坊ちゃまの頭にタオルを掛けてわしゃわしゃと拭き始める。
そういえば最近、坊ちゃまが黙ることが多くなった。
それに、甘えてる？…って程でもないけど、じゃれついてくることが多くなった気がする。
「終わりましたよ」
テヒョン様とジミン様が遊びに来てから…あ、私がどちらかの所へ行くとでも思ってるのかな。
…ふふ、子供みたい。
「A」
「あ、はい？」
「拭いて」
「え、さっき拭きましたけど」
「そうじゃない、自分の」
何を言い出すんだろう、この坊ちゃまは。
私はまだお風呂に入ってないから髪の毛なんて濡れていない。
「私濡れてませんよ…？」
「だから、ほっぺ」
ぐいっと腕を引かれ、一気に坊ちゃまに近づいてしまった。
そして、さっき坊ちゃまを拭いたタオルでごしごしと頬を拭われる。
…近い。ギリ10cmぐらいだ。
「なんで頬を…？」
「さっきヒョンにキスされてたから」
…忘れてた。
そういえばそんなことされたな…。
「じ、自分でできますけど」
「…。…やだ」
一瞬動きは止まったが、何かに気づいたみたいになぜか無邪気に笑う坊ちゃま。
「これさ、今キスできるよね」
「…は！？」
咄嗟に離れようとするけど、いつの間にか腰に腕が回っていて離れようにも離れられない。
ピンチだ…！
「A腰細いから捕まえやすいよ」
「今そんなの嬉しくないです…！」
「無理だよそんな力じゃ。俺だって男なんだから」
「…っ」
坊ちゃまが、急に成長したような感覚。
いつの間にこんなに大人っぽくなられていたんだろう。
さらに近づく坊ちゃまのお顔。
こつ、とおでこがあたる。
ウサギのくせして、無駄に綺麗な顔だから余計に……。
くそぅ…不覚。
「もう覚悟決めたら？」
…確かに、もう逃げられない。
仕方ない、ここはおとなしく…！
すると、ふにっと柔らかいものが触れた感触。
…頬に。
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もるもる(プロフ) - マテさん» はじまして！いつも読んでいただけてるなんて嬉しいですー！(´∀`*)ユンギ先生、了解しました！今のところどっちの選択肢も希望してくれてる方がそれぞれいらっしゃるので、同時進行になりそうです…。更新はこの作品よりも遅くなるかもしれませんがご了承ください…！ (2016年6月21日 22時) (
レス) id: f5d697a81a (このIDを非表示/違反報告)
マテ(プロフ) - はじめまして！いつも読ませてもらってます(^^) ユンギ先生のお話読みたいです！ これからもがんばってください！ (2016年6月21日 0時) (レス) id: 698b8f238e (このIDを非表示/違反報告)
もるもる(プロフ) - リリさん» ご意見ありがとうございます(*^-^*)なんとかテヒョンが報われるようにしたいと思います！笑 予想していたのと違ったらすいません…！ (2016年6月20日 17時) (レス) id: f5d697a81a (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - テヒョンのお願いしたいです！ (2016年6月20日 9時) (レス) id: 72d18dc23c (このIDを非表示/違反報告)
もるもる(プロフ) - ててべくさん» うわーありがとうございます(*/ω＼*)待っていただけて嬉しいですーー！！！ もっと更新早くなるように頑張りますね！！ (2016年6月18日 19時) (レス) id: f5d697a81a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もるもる x他2人 | 作成日時：2016年2月22日 17時
