よくわからない人 ページ3
坊ちゃまが学校に行かれている間は、お屋敷のお掃除。
掃除だけ?なんて思われるかもしれないけれど、何しろこのお屋敷、広い広い。
何人かで分担するにもかかわらず、掃除だけでも一日の半分以上を要するのです。
そしていつの間にか坊ちゃまがお帰りになる時間に。
いつも通り玄関で待機していると、いきなりバーーンと扉が開いた。
坊ちゃまはこういうことはされないので、こうやって扉を開けたりするのはあの人しかいない。
「こんちわーっす、あ、ヌナ久しぶり!!」
「何言ってんだお前、Aさんには昨日会っただろ!」
「んなことどうでもいいんですけど、他人ん家のドア壊そうとすんのやめてもらえますか。弁償させますよ」
「げ、無理!こんなでっけードア買えない!」
相変わらず忙しい方々だ。
「……お帰りなさいませ、ジョングク様。そしていらっしゃいませ、テヒョン様ジミン様」
「ん」
「いらっしゃいましたー!お邪魔しまーす」
「毎度毎度すいません…お邪魔します」
「いえ、お気になさらず」
テヒョン様のよくわからない行動は見慣れたし、そりゃ最初はびっくりしたけれど。
でもいまだにあの人の行動はよくわからない。
あれだけ乱暴にドアを開けて入ってくるくせに、お邪魔しますはきちんと言って入ってくる。
やはりキム財閥のご子息、そういうところはちゃんとされている……のか?
「あ、そうだヌナ!前髪切った?すごい似合ってるー!」
「…よくお気づきになりましたね、ありがとうございます」
もう一ヶ月前に切りましたけど。
「おいテヒョナ、いつまで玄関に居座るつもりだよ。さっさとグクの部屋行くぞー」
「ほいほーい、今行きますよーだ。……ヌナ!」
「あ、はい…?」
「グギの面倒見るのめんどくさくなったら家においでね!いつでも大歓迎!」
「は、何言ってんのヒョン」
そういって投げキッスを放つテヒョン様に苦笑しながら、考えておきますねと言うと、
よっしゃヌナゲットー!なんて叫びながらジミン様と坊ちゃまの間を走り抜けていった。
……私行くとか一言も言ってないですよ。
2719人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もるもる(プロフ) - マテさん» はじまして!いつも読んでいただけてるなんて嬉しいですー!(´∀`*)ユンギ先生、了解しました!今のところどっちの選択肢も希望してくれてる方がそれぞれいらっしゃるので、同時進行になりそうです…。更新はこの作品よりも遅くなるかもしれませんがご了承ください…! (2016年6月21日 22時) (レス) id: f5d697a81a (このIDを非表示/違反報告)
マテ(プロフ) - はじめまして!いつも読ませてもらってます(^^) ユンギ先生のお話読みたいです! これからもがんばってください! (2016年6月21日 0時) (レス) id: 698b8f238e (このIDを非表示/違反報告)
もるもる(プロフ) - リリさん» ご意見ありがとうございます(*^-^*)なんとかテヒョンが報われるようにしたいと思います!笑 予想していたのと違ったらすいません…! (2016年6月20日 17時) (レス) id: f5d697a81a (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - テヒョンのお願いしたいです! (2016年6月20日 9時) (レス) id: 72d18dc23c (このIDを非表示/違反報告)
もるもる(プロフ) - ててべくさん» うわーありがとうございます(*/ω\*)待っていただけて嬉しいですーー!!! もっと更新早くなるように頑張りますね!! (2016年6月18日 19時) (レス) id: f5d697a81a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:もるもる x他2人 | 作成日時:2016年2月22日 17時