ウサギなご主人

驚き ページ17

そのまま部屋に入っていく二人。

……聞いとけよって言われても…。

ていうかテヨン様はいつでも素でいらっしゃるんだから。(多分)

勝手に妄想して違ったら失礼じゃないか。うんうん。









……でもちょっと、気になる。←



だけど中には入れないから、じゃあ聞くだけ……なんて。

ああ、だめだ。好奇心が抑えられなくなっている。


もしも見つかった時のために、一応言い訳をするための飲み物を準備して。







二人がいらっしゃる部屋の前に戻る。







「だから早く相手見つけて駆け落ちでもしろっつってんの」







坊ちゃまの声。相変わらず失礼な物言い…直して差し上げねば。







「だから私は女子高なんだからそれができないって何度言ったらわかるのよ」






……ん？

この声…え？

テヨン様だよね…？







「んなの知らね。早くしろよ、俺が迷惑だから」

「は？じゃああんたがさっさとかわいい彼女でも見つければいいことでしょ」

「この話はお前から断ってくれた方が楽なんだよ」

「知らないわよあんたの事情なんか」








う、うわぁぁ…。

テヨン様本当にこういう方だったのか…！！

坊ちゃま嘘ついてなかったんだ…。








「なぁ、どう思う？A」







……ん？

呼ばれた？








「…うそ、Aさんそこにいるの？」








…え、待ってなにこれ。

今出なきゃいけないの？


…っていうかなんで私がいること言っちゃうんですか坊ちゃま。

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