会長とモーニング ページ2
なんだかやけに腹の上が重くて目を覚ますと膨れっ面のチョンロがふてぶてしく座っていた
「あのーヨギボーじゃないんだけど」
「怒ってます」
腕を組んで頬をもっと膨らますもんだから片手で顔をギュッと挟むとピーという気の抜けた音がして空気が抜けた
「あんだけ言ったのに忘れちゃったんだね」
そう言ってプリプリ怒って部屋を出ていった。大人びた言動と頭についた寝癖がアンバランスでちょっと笑ってしまう
時計を見るとまだ6時30分でいつもより2時間も起きるのが早かった
「あれー?今日弁当だっけ」
「ちがうよ」
したったらずな言葉聞こえて振り向くとヤンヤンがいた。手にはいつぞやかにあげたヘアピンを持ってる
「おじゃましてます」
「ピッキングで他人の家に入るのは犯罪だよ」
「6時にピンポン押すのもどうかと思わない?」
こいつは先週深夜2時に家をピンポンダッシュしたことをもう忘れたのだろか
「なんかわすれてんのはねえちゃんの方でしょ」
「何も言ってないじゃん」
「そのアホそうな顔みたらだいたいわかるよ」
ぶん殴ってやろうと思ったけど隣の布団で寝てるチソンが起きそうだからやめた
チソンは起きるとまず保育園行きたくないコールを始める。それをチョンロと二人で丸め込んで連れていくのが日課だ
「ほら、そこ間違ってる」
「思考を読むな」
ヤンヤンは心底残念そうに溜め息をついた
「ねえちゃんがここまでひどい人とは思わなかったよ」
「何がだよ」
「今日何日?」
パッと思い浮かばなかったのでタンスの上に掛かってるカレンダーを布団から見上げる
昨日は日曜日で今日は月曜だから…
4/10 ロロ入学式
「ああーー!!」
「はーい、気付くのに18分かかりましたね。お気持ちいかがですか、チョンロ氏」
拗ねてどっかに行っていたチョンロもいつの間にか戻ってきてヤンヤンのインタビューをうけていた
「我が姉ながら非常に恥ずかしいですね」
「ごめん、ほんとごめん」
急いで布団から出る。時計は7時を指していた
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作者名：ara | 作成日時：2021年10月31日 22時
