君欲【YouTuber】 (ページ9)

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Ⅱ ページ9

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道端に置いた友達はタクシーに乗せ、
運転手に家を伝えて
ついたら起こしてやってください、と言って
見送った。

あの人鼻毛出てた。

「こっからすぐだから。」

「はい…。」

本当にすぐで、こいつの家は何も無かった。

ソファ、テーブル、テレビ。みたいな。

「そーいや、名前聞いてないね。
俺えいじ。君は？」

「A、です。」

「Aちゃんか、へぇ、いい名前だね。」

そーゆーのどうでもいいから
ちゃっちゃと風呂入らせろよ、。

「あ、あの…っ！」

「ん？」

「おふろ、お借りしてもいいですか…？」

「ああ、いいよ～
そこのドア出て左のとこね」

「ありがとうございます…
あの…、お洋服を貸していただけませんか…？」

スカートの裾をキュッと持ち、
下唇を噛めばあざとい系女子の完成。

「ん…じゃああとで置いとく。
入ってきな。」

「ありがとうございます…っ」

お風呂場に入り、シャンプーをする。

この人めっちゃいいシャンプー使ってるな。
これ高いやつ。

髪もサラサラになったし、
汚れも落ちたのでキュッとシャワーをとめ、
お風呂場から出る。

タオルを手に取ると、いい香りがした。
しかもふわふわ。

めっちゃ当たりじゃね？こいつ。
これであっちの方も上手かったら最高。

いつもノーパンノーブラで行けば
大体あっちに持ってけるからいつもの感じで。

それにしても、えいじさん身長めっちゃ高いから
Tシャツダボダボ…。まいっか。

「あ、の…っ、おふろ上がりました、」

「ん。アイス食う？」

「へ、ぁ、いた、だきます」

何この人いい人すぎない？
本当に騙すの、罪悪感。

「あの、さ……
……やっぱなんでもない。」

「ぇ、あ、はい…」

もしかして、気付かれてんのかな。