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「で?なんですか話って…」


仕事の途中に呼ばれて、不機嫌になっているにも関わらず降谷は私を車の助手席に座らせた。


「送ってやる」


不器用にそう言った彼には申し訳ないが、今日は徹夜をするつもりだったので断ることにした。

だが、降谷の有無を言わせない目に見つめられ大人しく送ってもらうことにした。





「ありがとうございましたー」

「A!」


車から降り、ドアの前でお礼を言うと、運転席から身を乗り出した降谷に腕を捕まれる。

何事かと思い彼の目を見つめていると、目を逸らされ腕を離される。

何だったんだとばかり首を傾けていると、彼が何かを私に投げてきた。

ゴリラストレートでは無く、軽く優しく投げたのだ。

それを見事キャッチし、何かを見てみると白い小さな箱だった。


「えっ……これ」

「……お前が用意しろって言っただろうが」


中を開けると予想通り結婚指輪だった。

照れ臭そうに言っている降谷に、準備するの早くね? と思ったが、そんなこと言う勇気も無いので素直に受け取った。

私は指輪を取り出し自分の左薬指にソッと通す。


「これ以上嬉しくない結婚指輪は無いな、きっと」

「は?」

「まず渡し方から間違ってるでしょ。普通投げないからね」

「いいだろ。プロポーズした訳じゃないんだ」


そこでふと思い出した。結婚指輪はお互いが填めるものなんだと。


「私まだ指輪買ってないんだけど!?」

「まだいいだろ。けど結婚式前には買っとけよ」


そう言って降谷は助手席のドアをしめ、車を進めて行った。


「……は? 結婚式 す、るの?」

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やっち(プロフ) - 続編のパスワード教えて下さい (2023年4月4日 17時) (レス) @page50 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
麗奈 - 残念です。続編が見れなくて・・・ (2020年4月13日 13時) (レス) id: 81f99139dd (このIDを非表示/違反報告)
いっちー+∧∧(プロフ) - つ、続きが読めん…だと……。ここまで読んでこれの続きが…。 (2019年7月18日 12時) (レス) id: b24672f186 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - ピンクさん» どうしてパスワード制なのでしょうか?期待させて続編へ向かわせて、見れないというのはとても残酷です… (2019年5月21日 17時) (レス) id: f92c717922 (このIDを非表示/違反報告)
曇天に笑う - 期待した自分がバカでした (2019年3月28日 19時) (レス) id: 96967fede0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ピンク | 作成日時:2019年2月5日 21時

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