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「何で俺じゃなくて松田なの?!」
「いや、今は松田じゃありませんからね?!」
「あぁ?」
少々酔っぱらってしまった萩原に、私は話せる相手がいなくなってしまう。
「じゃあその指輪の相手は誰なの?」
萩原の一言で私は左手をバッと隠した。
いつから気づいてた?そんな焦りが私を追い込んで行く。
私もアルコールの強いお酒を飲んでいたため、あまり呂律の回らない頭で必死に考えた。
「気に入らねぇ…」
そう言って松田は、その大きな手で頭をガシッと掴むと無理矢理目を合わせた。
「いつからお前は俺以外のモンになった?」
「貴方が浮気した日から」
「チッ…だからあれは…」
「信じません。信用できません」
私がそう言い切ると、松田は手を離し「だよな……」と悲しげな目で呟いた。
私だって別れたくなんかなかった。今こうして一緒にいるのも辛い。
そんな辛い事を忘れようと私はお酒を飲む手を進めた。
松田side
俺が変なことをしたせいか、Aの酒を飲む手が急に速くなった。
飲み過ぎだと言っても聞く様子がないAはついに酔い潰れてしまった。
萩原は少し酔ってるが、しっかりした意識があるのでそのまま解散することにした。
このままタクシーでコイツを帰しても良いのだが、俺はわざわざ送って行くことにする。
コイツのことになると心配性になってしまう。
「おら、行くぞ」
「ん…」
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やっち(プロフ) - 続編のパスワード教えて下さい (2023年4月4日 17時) (レス) @page50 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
麗奈 - 残念です。続編が見れなくて・・・ (2020年4月13日 13時) (レス) id: 81f99139dd (このIDを非表示/違反報告)
いっちー+∧∧(プロフ) - つ、続きが読めん…だと……。ここまで読んでこれの続きが…。 (2019年7月18日 12時) (レス) id: b24672f186 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - ピンクさん» どうしてパスワード制なのでしょうか?期待させて続編へ向かわせて、見れないというのはとても残酷です… (2019年5月21日 17時) (レス) id: f92c717922 (このIDを非表示/違反報告)
曇天に笑う - 期待した自分がバカでした (2019年3月28日 19時) (レス) id: 96967fede0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピンク | 作成日時:2019年2月5日 21時