変わらないで【神威】 (ページ26)

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吉原。１５ページ26

貴女side

急げ。晴太くんの元に銀さんは向かってる。なら、日輪さんの捕えられている所に違いない。

ドンッッッッードンッッー

「母ちゃん！！今度はおいらが母ちゃんをっ！！ー」

！？上か、この声は晴太くん。なら急がなきゃ。そこに鳳仙が現れるのも時間の問題。

貴『晴太くんっ！！』

晴「開けてくれ！開けてくれよ！！母ちゃん！」

威「あり、Aじゃないか。どうしたの？まさか、この子を救いに来たとか？」

貴『。。。そうだよ、神威。私はこの子と日輪さんを救いに来た。それからこの吉原って町をぶっ潰すためにね。』

威「。。しばらく会わない内に随分強くなったね。言動も立ち姿も。」

貴『。。。邪魔するようだったら、容赦しない。』

威「邪魔なんかしないさ。俺はこの町がどうなろうが知ったこっちゃないしね。けど、もうすぐ来るだろうね。」

貴「ーーっ！？」

晴「おい、母ちゃん！会わせてくれよ！！」

？「そんなに会いたくば、会わせてやろう。」

「このわしが。」

貴『ーーっ！？』

嘘っ。。。この人が。。鳳仙。。

威「ありゃりゃ、バレちゃったか。」

貴『。。。。。』

鳳「。。。見るがいい。」

ボトッ

そこには束になった髪の毛。

鳳「これがお前の母親だ。そう、お前の母親は日輪ではない。とうの昔に死んでこの世におらんわ。」

貴『。。。この。。っ。。ゲス野郎。』

晴「なっ。。何を。。。」

鳳「吉原の花形たる花魁が誰にも露見することなく子を産むなどできる訳あるまい。」

晴「そんな。。じゃあ。。ここにいるのは。。」

日「。。。どうして、どうしてこんな所に来ちまったんだぃ。放っときゃよかったのに。私達の分まで地上で元気でいてくれりゃそれで良かったんだ。」

「アンタが命張って守る程のもんじゃないんだよ、私ゃ。」

鳳仙。。私も。。あなたにだけは会いたくなかった。

でも、今はそんなことどうだっていい。私が晴太くんを守る。