3 ページ3
「入って来い」
先生に声をかけられ扉を開けて入ってきたのは、
青色の淵の眼鏡をかけて少しくせ毛な髪を後ろで縛っている
落ち着いていてクールな雰囲気の女の子だった。
「成田柚月です。宜しくお願いします」
細やかに教室に響いた歓迎を意味する拍手が教室に鳴り響く中で、
彼女はある一点の場所だけを見つめていた。
そして先生が空席を指差してそこの席に座るように指定した
その場所は、成田柚月にとって運良くも悪くもある席だった。
良い点は、後ろの席の一番端な事
悪い点は、先からずっとAが羨ましそうに見つめてくる事
それはしょうがない事だ
何と言ってもその席は、舞の後ろというAだったら絶対に座りたい席だからだ
そんな事は柚月に分かる訳もなく、
既に柚月は気にするのをやめて席に座っていた。
そして、このクラスの誰もが同じ事を思ったとも
言えるくらい不思議な点があった。
クラス中が見つめるそこには、まるで昔からの親友…
それ以上の関係に見えるくらい、
お互い愛おしそうに話して、笑い合う二人の姿があったのだ。
担任までもがその姿を不思議に思ったが、
その疑問は薄れていき一時間目は成田柚月への質問タイムとなった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
*3*での登場人物紹介
成田美柚月-narita-yuzuki-
Aと舞がいる学校に転入してきた
舞とは何か関係があるようで・・・
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:*紫穂* | 作成日時:2015年12月12日 18時