華は短し、恋せよ乙女

◎25時のお泊まり会 ページ13

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SIDE：てつや


「あがったよ〜、てっちゃんもどうぞ」

てつや「おかえり、髪の毛先やるわ」

「いいの〜？ありがとっ」


お風呂上がりのドライヤー。
これが俺の役目になってから もう随分と経つ。最初は俺のと比べてだいぶ柔らかい Aの髪の毛の扱い方が分からなかったけど、
今では美容液とやらをつけて髪を乾かすのもお手の物だ。


「美容院来たみたいな気分」

てつや「これのお陰で俺も髪乾かす習慣ついたわ」

「てっちゃん髪キシキシやんね、やった方がいいよ」

てつや「ブリーチ髪 乾かすの時間かかるやん」

「ハゲるのも時間の問題かぁ」


Aからの辛辣な攻撃を受けつつ、なんでこいつの髪はこんなに綺麗なんだと思う。高校生の時から 俺と同じだけブリーチしてたのに。

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東海オンエアA @TO_GIRL
髪の毛をよく褒められますが毎日ドライヤーしてくれる同居人のおかげです。

［画像］［画像］

♻3.5万 ♡5.2万


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てつや「お、この俺なかなかイケメン？」

「みんな カッコいいって言ってるよ」

てつや「ほーん、女子はこういうのが好きなのね」

「調子に乗らんで？」

てつや「この写真トプ画にしようかなぁ」


＿＿＿♪



くだらない話をしていると、突然鳴るインターホン。
リビングの時計はもうすぐ25時を指す頃で。
俺もAもこの来客には、当たり前に心当たりがない。


「誰？私もいるときに女の子呼ぶのやめりん」

てつや「呼んでないって！！！さすがに呼んだことないやん！！！」

「冗談やん、誰かなぁ」

てつや「見てくるから Aはそこにおって」


流石にもうストーカーは無いだろうと思いつつも、一応Aのことはリビングに置いて。

いやでも、Aのストーカーの可能性もある？
ていうか普通に考えたらストーカーされるの、俺じゃなくてAの方じゃね？
俺、大人の中では贔屓目なしに弱いほうだよなぁ。

とか、ぐるぐる考えつつも 覚悟を決めてドアの隙間から顔を出す。


虫眼鏡「あ、やっほー」

てつや「え？」

虫眼鏡「なにその反応(笑) ケーブル忘れちゃってさ、取りに来たのよ」

てつや「あぇ？そうなの？」

虫眼鏡「とりあえず上げてよ、今日意外と寒くてさ〜」

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