幸せの法則-S.Ohno- (ページ46)

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ベッドで寝ているのに横にいるのは誰？

髪サラサラ…あーこれ櫻井さんだ…

「……櫻井さん、おはよ…」

翔「…ん、気持ちいーから、もちょっと」

もぞもぞと2人で仲良く布団の中

頭をこつんとされている私の背中に櫻井さんの右手がある

「…お仕事、してください、……もう8時だから」

翔「買って、食べれば…いいし、」

よし、こうなったら

「翔くん、朝ごはん作らせて」

この前下の名前で呼んでと酔っ払いながら言われたから

効くかしら、と思って顔を見るとにやけてる

すっごいにやけてる…

翔「なら、起きる」

ぽんぽんって大きな手が私の頭を撫でて櫻井さんは立ち上がる

それと同時に私も起きて朝ごはんを作る

翔「奥様、何作るんですか？」

「和食！味噌汁とご飯と焼き鮭！」

翔「うまそ、準備してくる」

奥様…か、いいな、憧れだな

でも脳内の私の隣には大野さん

あー、馬鹿だなぁ、まだ忘れらんないよ、壁一枚向こうにいるのは

恋ができなくなって苦しそうな私の想い人

翔「できた？」

「…、あ、うん、できたできた！はいどーぞ」

幸せって、なんだっけ