幸せの法則-S.Ohno- (ページ43)

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ボロボロになった私を最初に見つけたのは

翔「…、諦め、られてないか」

私の様子が気になったと言う櫻井さんだった

「さ、くらい、さん……ふられちゃっ、たっ、」

櫻井さんの香りがぎゅーってまた私を包んで

安心する男らしい腕が私の後ろにまかれる

翔「そっか、…」

「まだ、なんも言ってないのに、…バカだねぇ、っ、」

バレバレだったんだね

櫻井さん、ごめんね

本当にあの人が好きなのに、あなたの腕に抱かれてる

翔「もう、俺にすれば？、」

「っ、……」

翔「だってさ、もうこんな姿、見たくないんだよ、」

私はもともとボロボロだよ

翔「俺と、付き合おう？、絶対…絶対、」

「幸せにしてくれるの？」

なぜ、わかったんだろう、この言葉が

翔「うん、幸せにしてあげる、こんな涙流させない」

私の涙を拭ってまた私を逃げないように抱きしめる、痛いくらいに

翔「まだ、智くんのこと好きでいていいから」

ゆらゆら揺れる

櫻井さんの気持ちに揺れてる私は悪い女だ

「櫻井さん…」

ただ二度目の告白の答えは出せなかった