幸せの法則-S.Ohno- (ページ41)

今日:18 hit、昨日:4 hit、合計:76,835 hit

40* ページ41

家に帰ってきてほっと一息してぐっすり寝た

翌日、大野さんがくれた絵の具をアトリエの机の上に飾って

リビングに行き低いテーブルの下に何か置いてあるのに気がついた

「なんだろ…」

拾ってみるとシルバーリングが通されたネックレス

シンプルなもので大野智とローマ字で綴られている

その隣にはヤマザキチアキと彫られている

ネックレスのチェーンが壊れてしまっていて

このせいで外れてしまったんだと気付く

でも、なんで気がつかなかったんだろう

服の下にこのネックレスをしてたからかな

でも、そんなことよりヤマザキチアキの文字が気になる

大野智のようにローマ字で彫られているなんて、もう婚約指輪みたいで

私はちょっとこの人に嫉妬する

でもチェーンが壊れてるのを知って持ち前の器用さで直した

「ふぅ…」

直したのはいいけれど、これを大野さんに渡せるか不安だ

いろんな気持ちがごちゃまぜになる中、

大野さんの家の前に立ってインターホンを押している自分がいた

こうしろって言われているかのように

出てきた大野さんはやっぱり変な寝癖がついていた