幸せの法則-S.Ohno- (ページ32)

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31-Sside- ページ32

さっきからずっと泣いている

行かないでって言っている

その度に俺は

ここにいるって答える

でもそれは聞こえてなくて

ずっとずっと行かないでって言ってる君の手を握るしかなくて

思わずため息が出た

潤「ねぇ、大丈夫なわけ？」

色々とやってくれていた松潤がこっちの様子を見にきた

もうちゃんと料理とかもできてんだなって思った

翔「ずっと魘されてる」

潤「細い体で何を抱えてんだか…」

そう言って松潤は目を細めた

翔「そいえば、相葉くんと智くんは？」

潤「ああ、チュウさんを呼びに車で行ってる、あの人どこにいるかわかんねぇから」

翔「そう……お、」

俺の手をずっと握り返してたAちゃんの力が弱まった

「あ、れ……」

翔「熱で倒れたんだよ、無理しちゃダメじゃん」

「…櫻井、さん……と、松本さん…」

松潤はふっと笑ってよかったねと言って帰った

「…ぅう、っ、」

まだ泣いてんの？！

翔「どした、どした、なんで泣いてんの？」

「櫻井さん、いて、くれた…、松本さん、も…っ、よかったっ、」

そう言って俺に抱きついてきたAちゃんの体は微かに震えていた