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30*-S*side- ページ31
智くんに倒れたAちゃんは汗をかいていて
息が苦しそう
俺以外のみんなはあの子のために動いてる
氷とか、タオルとか、智くんなんてベッドにお姫様抱っこして行って
俺はなんにもできなくて、少しパニックで
そんな自分に腹が立つ
でも違うことでモヤモヤしている自分がいる
そんな気持ちに蓋を閉めるようにただ手を握ることしかできなかった
和「好きになっちゃった？」
いつの間にか後ろにいたニノに言われた
和「ふっ、大丈夫ですよ、しょーさん、俺しかいないんで」
違うんだよ、そういう意味じゃない
それでこんな自分でわかるほど困ってる顔してるわけない
和「ふぅ…認めれば？じゃ、俺このあと仕事だから」
そう言って他のみんなにもそう言っているのが聞こえてドアがガチャンと閉まった
雅「しょーちゃん、手握ってる！」
翔「うわ！相葉くん！静かにして！」
雅「おわ、ごめん笑」
でも、ニノありがとう
俺、智くんがこの子を好きだって言っても
自分の気持ちは通せる気がするよ
離した手をもう一度握ったら呼吸が穏やかになった気がして
ほっとして、でも、彼女の辛さをわかることができなくて
複雑な気持ちになった
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作者名：Mii
| 作成日時：2015年1月18日 10時
