幸せの法則-S.Ohno- (ページ17)

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16-Oside- ページ17

普段は長い話は嫌い

必要なことしか話さなくていい

でも今日は長い話でもこの子を知りたいと思ったんだ

忠「この子は、…1年前、愛する人を奪われたんだ、この人はバイト先で知り合ったらしい」

あのハガキを見てチュウさんは穏やかな口調で話す

忠「彼は、この子と将来を約束したらしい、理解のあるいい人だったみたいでな、

でも、彼の親がそうしなかった、その頃、もう売れ始めていたAのイラストを

他の奴が描いてるって変な噂を出して少し有名になった絵には裏で手を回したとか

そんなことをでっち上げられて彼が身を引いた、また会おうと言って」

マチコさんはいつの間にかいつもの紅茶を目の前に出していた

マ「…、Aちゃん、拒食症になって、ストレスで痙攣も起こしていたの

それを彼は見ていたみたいでね、でも彼がいなくなることでもっと症状は悪化した

絵も、描けなくなって、そのときにこの紅茶を飲んだら泣いてたけれど笑ってくれたわ」

もう、決めた

君を支える

例え君が他の人を好きになろうが結婚しようが

智「おいらが、ずっとそばにいてあげるからね…」

彼女のおでこを撫でるとほんの少し微笑んだ気がした