幸せの法則-S.Ohno- (ページ14)

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打ち合わせは30分で終わった

私が色をつけて彼が絵を描く

少し私も描くこともいいと大野さんが言った

どんな絵にするかは大野さん次第だからそれ待ちだ

智「色って絵の具使うの？」

「はい、私はアクリルより水彩の方が好きなので、水彩でやります」

智「ん、そっか、わかった、あの絵以外勝手に見てていいよ？」

微笑む大野さんには少し慣れた

「ありがとうございます」

うわ、嬉しい！ワクワクする

フィギュアも面白いし、これもいいな、これも好きだな

そう思って棚の方を見るとたくさんのスケッチブックがあった

「スケッチブック、見ていいですか？」

智「いいよー」

私の方は見ずに絵を進める大野さん

私はスケッチブックの種類が変わった一番最初のを取り出した

ペラッとめくるとハガキが一枚落ちた

「…ハガキ、落ちちゃった、戻しておきますね」

智「ん…あ、それは…！」

このとき、裏っ返しにされてたハガキを見なければよかったのかもしれない

「…ぁ、」

そのハガキにはあの絵の女性と私を1番知っていて私が1番知っていたあの人が

幸せそうに笑っていて2人とも白い豪華な服装をしていた