昔の話 ページ6
潤のことを初めて好きだと思ったのはずっと前
入社して何年か経ったとき、成功した仕事が先輩の手柄になった
私が成功させたはずなのに
その時は泣かないで
先輩におめでとうございますなんて言いながらお酒を注いだ
こんな思いはしたくないのに
唇を噛んで、先輩が私の肩にお前もよく頑張ったよなーと声をかけた
ああ、本当に最悪だ
そう思った時、目の前にいた先輩がびしょ濡れになった
先「え」
「え、…ちょっと、松本くん？！」
見たことも無い冷たい目線で先輩を見下ろしてジョッキを逆さまにした潤が立っていた
潤「取引先からさっき聞きました、成功させたのは笑顔の素敵なお嬢さんだったって、なに自分の手柄にしてこんな飲み会開いてるんですか？」
しん、とした
先輩も自覚があるのか、ぞっとしたような表情で彼の顔を見てた
潤「取引先の人が名前を間違えたからってそういう風に横取りするのやめたらいかがですか」
にこり、と笑って俺は失礼しますと頭をきっちり下げてお札を置いて出ていった
私も慌ててその後を追っかけた
私は、こんな風に構ってもらったこともなかったし助けてもらったこともなかった
「ま、待って！」
潤「…何？」
私を見て、ああ、と近づいてきてくれて
この人の顔が見えてお礼しなきゃって頭を下げた
「あの、ありがとう！松本くん！」
潤「仕事できるんだから自信持てばいいのに」
そう言って私の頭をわしゃわしゃと撫でた
同期なのに上から目線
でも、なんだか嬉しかった
なんだかドキドキした
潤「あと、松本じゃなくていい、潤にすれば？同期なんだし」
「ふふ、じゃあ私もAでいいよ、潤ならあの先輩の仕事何ヶ月で自分のものにする？」
ええーと潤と私でにらめっこした
潤「3ヶ月」
「2ヶ月」
言ったなー！なんて言い合ってさっきまでの憂鬱は嘘みたいになった
あの時に
あの頃に
戻りたい
そんな昔のことを夢で見るのかな
そう思いながら目を開けたら見たことない天井がぼうっと見えた
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Mii(プロフ) - はるなさん» タイミングがあったらやってみます！ (2017年8月16日 17時) (
レス) id: 1b4a46f467 (このIDを非表示/違反報告)
はるな(プロフ) - 潤くんカップルと翔くんカップルの4人の会話？もみたいです！ (2017年8月13日 17時) (レス) id: 379ad15752 (このIDを非表示/違反報告)
Mii(プロフ) - りーさん» リーさんありがとうございます！ (2017年7月30日 15時) (レス) id: 1b4a46f467 (このIDを非表示/違反報告)
りー - かっこいい！潤くん！キュンキュンしました！ (2017年7月30日 11時) (レス) id: 2a50b7073d (このIDを非表示/違反報告)
Mii(プロフ) - twiceさん» twiceさんありがとうございます！好きですよ〜 (2017年7月29日 14時) (レス) id: 1b4a46f467 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mii
| 作成日時：2017年7月27日 19時
