両想いにはほど遠く Jun side ページ14
課長代理と呼ばれるけどそこまで難しいことはなく
かと言って課長のかわりだからと少し面倒なことは多いけど
仕事をこなして、ちらり、と彼女を見る
Aはいつものように新人を教育しつつ、俺のサポートもたまにしてくれる
優秀だと思う、俺よりも優秀だし、なんて言ったらあいつはそんなわけないよ！って否定するだろうけど
なんて会話もない
たまに目が合うと少し微笑むだけ
それだけでも今は自分の心臓の音がすごく聞こえる
残業にとりかかりそうなAを遠目に見ながらなんとか仕事を終わらせた
いつもならあいつに仕事手伝うから飲みに行こうって、来てって誘えるのに
そんなモヤモヤを抱えるのはなんだか嫌だ
コンビニの明るいラジオでさえ嫌味に聞こえる
はあ、とため息をついて、ビールと燻製のチーズを手に取った
美味しいはず、
いつも食べてるから、飲んでるから、
そう言い聞かせて買ったけど全然美味しそうに見えなくて
思わずビールをコンビニの前で飲んで近くの公園で残っていた全部を飲んだ
やっぱり美味しくなくて
全然酔ってる気もしなくて
いつの間にか会社に向かって歩いてる自分がいた
もう本能ではわかってた、自分が告白しないとすまない人間なのは
でも、会社に向かうべきじゃなかった
俺の好きな人が楽しそうに櫻井と話してるから、
そんな顔で話したことないよねって言いたくなるくらい
あいつは楽しそうに笑っていて
見えない壁が目の前に立ちはだかっているのがよくわかった
二宮がそのあと何か少し言って立ち去って行ったのを見計らって下を向いた彼女の前に立った
潤「まだいたの」
「あっ、え？そっちこそいたの？」
少し疲れてるような顔に心配になって
でも顔が見れたことが嬉しくて
潤「俺は忘れ物したの、Aは残業？」
嘘をついてでも会いたい、そう思った
そしたら彼女が少し顔をしかませた
「もう、終わったよ、ねえ少しお酒飲んだでしょ」
潤「ちょっとね」
早く帰りなさいよって言われて手を掴んだ
…なんで？
そんなに俺といるの嫌？とは言えないのに
潤「一緒に飲もうよ、…家だけど」
「…いいよ、でも私はあんま飲めないよ、昨日も飲んでる」
潤「いい、気兼ねなく飲める仲間が捕まんねえの」
ほら、
俺は、仲間としか呼べないから
その関係にすがりつくしかない
君のその少し傷ついた顔でも、俺は見ていたい
例え、互いに想いあってなかったとしても
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 924人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Mii(プロフ) - はるなさん» タイミングがあったらやってみます！ (2017年8月16日 17時) (
レス) id: 1b4a46f467 (このIDを非表示/違反報告)
はるな(プロフ) - 潤くんカップルと翔くんカップルの4人の会話？もみたいです！ (2017年8月13日 17時) (レス) id: 379ad15752 (このIDを非表示/違反報告)
Mii(プロフ) - りーさん» リーさんありがとうございます！ (2017年7月30日 15時) (レス) id: 1b4a46f467 (このIDを非表示/違反報告)
りー - かっこいい！潤くん！キュンキュンしました！ (2017年7月30日 11時) (レス) id: 2a50b7073d (このIDを非表示/違反報告)
Mii(プロフ) - twiceさん» twiceさんありがとうございます！好きですよ〜 (2017年7月29日 14時) (レス) id: 1b4a46f467 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Mii
| 作成日時：2017年7月27日 19時
