洗礼と ページ37
潤「で、彼氏さん、どうすんのー？笑」
潤くんがふふ、と笑いながら頬杖をついた
潤「Aのさ、ことになると不器用になるみたいだけど」
その笑みがほんの少し消えて真面目な顔になった
潤「妹みたいに可愛がってきたやつだから、不器用すぎて壊さないようにね」
翔「はい、わかっています」
翔くんがにこ、と微笑んで潤くんもにこりと微笑んだ
「翔くん、…」
翔「ん？どした？」
「…えっと」
あの連絡先のこと話さなくちゃいけない
なのに言いたくない
連絡とらないでって言われそうだから
翔「秘密にしないではっきり言って？」
でも、言わなきゃ
「あの、連絡先…二宮くんの連絡先は登録してもいい？」
恐る恐る小さな声で言うと少しむっ、とした顔はしたけれどはあって呆れたように微笑んだ
あ、先輩のこの顔大好き
翔「いーよ」
「っ！、よかった！」
翔「その代わり」
ごほん、と先輩が咳払いした
翔「2人で会ったとしてもカラオケとかそういう個室みたいなところに行かないこと、家とかね」
「はーい！」
潤「…親子かよ」
親子じゃない！って無言で潤くんを睨むとおお、こわと厨房の奥へ行った
翔「あともうひとつ」
「はい」
にこ、とした笑顔のまま耳元に口が近づいた
翔「今夜俺の家お泊まりセット持って来なさい」
…！先輩っ！って叫びそうだった
「〜っ！！」
顔真っ赤って言いながら私の頬をすっと親指でなでた翔くんは
もう半端じゃないくらいかっこよくてただ頷くことしかできなかった
翔「じゃあそろそろ帰ろうか」
「はい、…潤くん、ありがとうございました」
潤「どーいたしまして、彼氏さんもまたおいでよ！」
翔「ありがとうございます、また来ます」
ここは悪いととりあえず割り勘にしてもらった
荷物を持ってくれた彼は私の右手をすっ、ととった
翔「手、繋ぐのもいいな」
「はい！」
恋人つなぎじゃないけれど大きな手とかあったかい手とかもう全部ひっくるめて幸せ
とりあえずお泊まりセットをとりに家まで行かなきゃならないから先輩とは駅で別れた
買い物袋を家に置きすぐに支度をはじめる
あ、そうだ、新しく買った下着…今日つけてるんだった
ちょっとちらりと自分で確認
あーもう！めちゃくちゃ恥ずかしい！なんてひとりでドタバタ
先輩のところに早く行きたい
走ってもいないのに胸が破裂するんじゃないかってくらいばくばくした
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こあら子(プロフ) - Miiさん！遅くに失礼します。お久しぶりです！電車の彼や、短編シリーズでよくコメントさせてもらっていたものです。半年ぐらいの間、サイトに来ていなかったのですがずっとMiiさんの小説がよみたいと思ってました！またコメ欄にお邪魔でき嬉しいです。続き楽しみです (2016年3月21日 0時) (
レス) id: c57e401781 (このIDを非表示/違反報告)
Mii(プロフ) - まぁさん» そうなんですよね、鍵をつけてやろうか悩んでます、ありがとうございます、前向きに考えますね (2016年1月22日 23時) (レス) id: 1b4a46f467 (このIDを非表示/違反報告)
まぁ(プロフ) - はじめまして！いつもキュンキュンしながら読ませていただいてます！青い鳥アプリは危険でもありますし…私的には賛成なのですが…。これからも更新待ってます！ (2016年1月22日 20時) (レス) id: 5178e5ca48 (このIDを非表示/違反報告)
Mii(プロフ) - はまなさん» ありがとうございます！ (2016年1月9日 18時) (レス) id: 1b4a46f467 (このIDを非表示/違反報告)
はまな - 読ませていただきました！面白いですね。更新待ってますo(^▽^)o (2016年1月9日 17時) (レス) id: ba6699d527 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mii
| 作成日時：2015年12月23日 20時
