牛乳 ページ20
エレベーターを出て左に曲がって3個目の扉で鍵を出して
4個目の扉でこれから止まるよって速度を落として
5個目の扉でぴたりと止まった
翔くんの家は6階の5番目
605号室、覚えた
先輩のおうち、この響きだけで1億年は生きられそう
100年先の愛は誓えなくても1億年は生きられる、大丈夫
かちゃかちゃ、って鍵を開けてどーぞって扉を開けてくれた
翔「入らないの？」
「入る、けど…緊張します」
翔「慣れて？俺、慣れてないと困る笑」
「なんで？」
翔「え？だってまた家に呼びたいから」
「ふふ、はい」
翔「ほら、早く入りなさい」
「はーい」
入って靴を脱いで揃えて、先輩があとから靴を脱いで、また揃えたら
幸せそうな靴たちが並んでる、どうしよう、すごい新婚さんみたい
幸せオーラに押し潰れそう
翔「なんか、いいね、これ」
「ですね、新婚さんみたい」
そう言ったら顔を見合わせて笑った、なにこれ、やっぱり幸せ
翔「いらっしゃあい！」
「師匠！」
翔「俺たちMC？」
「でしたら私は右側ですか、あれテレビだから下手？上手？」
翔「え？俺らゲストじゃないの？新婚さんじゃないの？笑」
「え！夫婦！嬉しい！櫻井になれる！」
翔「俺の妻になるんなら厳しいよー」
「彼女枠でシード権は？」
翔「ふふ、いいよ、あげる」
こっち、おいでってリビングに連れて行かれてソファーにはい、と座らされた
シード権、かなり嬉しいかもしれないです
翔くんが飲み物何にしようって悩んでいる間、彼の家の扉の数を見て、ああやっぱりマンションいい！とか思って
ぱんぱんになっている本棚を見て、勉強家なんだなって惚れ直して
素敵、彼の部屋って、彼の香りがする、翔くんの香り
翔「やっぱ決められない、何がいい？」
「何があります？」
翔「コーヒーと紅茶と牛乳」
「じゃあ牛乳」
翔「意外な選択で笑」
本棚の中にピンクのピンクなヤツを見つけて、それがぼっ！きゅんぼんでして
私のぼっ！はないわけでして、牛乳にしましたと言ったら多分殺されちゃうから言いません
翔「牛乳好き？」
「ええ、とても」
こういう嘘は意外と得意、ふふん先輩かわいい
ぼっ、になれるように頑張るからね
翔「慣れた？」
「慣れました」
翔「じゃあハグしてもいい？」
「へへ、嬉しい、どうぞ」
ぎゅ、ってしたら耳元で牛乳の香りがするって笑ってくれて録音したいくらい甘くて牛乳にほんの少し感謝した
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こあら子(プロフ) - Miiさん！遅くに失礼します。お久しぶりです！電車の彼や、短編シリーズでよくコメントさせてもらっていたものです。半年ぐらいの間、サイトに来ていなかったのですがずっとMiiさんの小説がよみたいと思ってました！またコメ欄にお邪魔でき嬉しいです。続き楽しみです (2016年3月21日 0時) (
レス) id: c57e401781 (このIDを非表示/違反報告)
Mii(プロフ) - まぁさん» そうなんですよね、鍵をつけてやろうか悩んでます、ありがとうございます、前向きに考えますね (2016年1月22日 23時) (レス) id: 1b4a46f467 (このIDを非表示/違反報告)
まぁ(プロフ) - はじめまして！いつもキュンキュンしながら読ませていただいてます！青い鳥アプリは危険でもありますし…私的には賛成なのですが…。これからも更新待ってます！ (2016年1月22日 20時) (レス) id: 5178e5ca48 (このIDを非表示/違反報告)
Mii(プロフ) - はまなさん» ありがとうございます！ (2016年1月9日 18時) (レス) id: 1b4a46f467 (このIDを非表示/違反報告)
はまな - 読ませていただきました！面白いですね。更新待ってますo(^▽^)o (2016年1月9日 17時) (レス) id: ba6699d527 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mii
| 作成日時：2015年12月23日 20時
