笑顔の君 ページ3
side 和也
やっぱ、俺の目冴えてる
うん、超俺の好みだ、まつ毛も長いし、
その突き出してる唇もなんかつやつやしてて、キスしちゃいそう
でも、彼女は俺に気付いてないみたい
和也「どうして泣いてたの？」
「……関係ないじゃないですか」
和也「へぇー、」
「あなた、へぇーばっか…聞いてくるくせに」
はぁーってため息をついた彼女は、どうしようって言うかのように頭を抱えた
「…合鍵置いてくるの忘れた……」
…ふぅーん？、この子も彼氏と別れてってわけ？
女の子って泣くの好きだね？カラカラにならないのかな？
でもこの子は例外、泣いてんのに一生懸命考えてる笑、俺が隣にいるのにそっちのけで笑
和也「合鍵、ってことは彼氏と別れたの？」
「大正解！、頭いいー」
あはって、もう開き直っちゃってるじゃん、ぴらぴらカード式の鍵が揺れる
まだ引きずってるっぽいけど、笑顔の方がかわいい
ちょっと馬鹿っぽいけど、馬鹿は嫌いじゃない、うるさくなければ
和也「それ、合鍵？」
「うん、そうだよ」
和也「それ、俺の家のマンションと同じだよ？笑」
あそこのマンション高いのに、すげーなお前の元カレ
「そうなの？笑、すごーい」
縁ですねー、っておばあちゃんか
そんな彼女がいきなり上を向いた
「…雨？」
ぽつり、と突然降ってきた雨の粒
なんか雲行きが怪しい
和也「これ、やばくなりそうだね」
「ですよねー、…じゃ、私は早く帰ろうかな…」
ここから少し遠いところに住んてるんですって困った顔をした
荷物を持ってブランコから降りるそのとき、俺はがしっと、彼女の手を握った
和也「俺ん家で、雨宿り、する？」
彼女はえ？と驚いた顔した
そりゃそうだ、ついさっき会ったばっかだし
名前も知らないし
「…でも、申し訳ないですから、」
和也「その合鍵、またその遠い家からわざわざここに来て返すの？、しかもここ駅から遠いじゃん、」
ありったけの条件を並べる必死さ
こんなの前の俺じゃない、笑
「…あなたがいいんなら……」
そう言って彼女はありがとうとにっこり笑った
ほら、やっぱり笑顔の方がいいよ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 933人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Mii(プロフ) - サラさん» 初めまして。そう言っていただけると嬉しいです (2015年8月31日 23時) (
レス) id: becef9bc4b (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - Miiさん、初めまして。このお話すごく好きです！優しくて意地悪な二宮さんに、きゅんきゅんします。続き楽しみにしてます♪ (2015年8月31日 17時) (レス) id: d23062f07c (このIDを非表示/違反報告)
Mii(プロフ) - 彩香さん» ありがとうございます！嬉しいです涙、これからもよろしくお願いいたします (2015年8月29日 13時) (レス) id: becef9bc4b (このIDを非表示/違反報告)
彩香(プロフ) - 今回、初めて読ませて頂きました！すっごくこのストーリー私は大好きです！更新されるのを楽しみに待ってます！ (2015年8月29日 1時) (レス) id: 794eedbd38 (このIDを非表示/違反報告)
Mii(プロフ) - こなりさん» いつも温かいコメントありがとうございます、無理せずマイペースにやっていきますので、読む方も焦らず読んでいってください笑、これからもよろしくお願いいたします！ (2015年8月27日 1時) (レス) id: becef9bc4b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Mii
| 作成日時：2015年8月25日 0時
