ヤケクソ ページ2
Aは重すぎるんだよ
もう付き合っている子いるから、別れよ
2年付き合った彼氏とこうなるなんてさっきまで思わなくて
二股かけられてたなんてもっと思っていなくて
わかった、と言って涙なんか出さずに出てきてやった
今日はお弁当を彼のために作ったのに、…これが重いのか
バン、と公園のゴミ箱に投げ入れた
仕方ないじゃない、重くなっちゃうんだもの
好きで好きで好きになっちゃうの
止められなくて、何がいけないのよ
開き直るのは早いけど立ち直るとなると遅い私
思えば、高校生のときからそうだった
初めて付き合った彼氏にも
なんか、受け止めきれないと言われ分かれた
あの人はオブラートに包んで言ってくれたけれど
イコール、重いだよね
そんな重いまんまの私の周りはどんどん結婚していった、私の友達もその1人
ななちゃん、子どももいるからなかなか会えないけど
また私の失恋話聞いてくれるかなー
そう思いながらブランコに座った
懐かしい
それと同時に、彼との思い出がふわりと蘇る
大好きだった、優しい笑顔もかっこいい横顔も
何でも一生懸命で、夜遅くなるってちゃんと連絡だってして、…
って、この時点でもう…、浮気されてるし、二股かけられてるし
涙がぽろぽろ出てきて、ゴシゴシ拭いた
すっぴんでよかった、パンダにならない
足をぐいっと伸ばしてブランコを漕いだなら
彼が大好きだと好みだと言ってくれた長い髪の毛が揺れる
そうだ、あいつ、今はショートの女優さんが好きとか言ってたわ
さては女はショートの子？、私もショートにしてやろうか！
なんてヤケクソ
？「泣いてるんです？ふふっ」
そんなヤケクソな私に話しかけてきた男の人
「…ええそうですけど！」
？「へぇー」
へぇー、しか言わない、ムカつく、彼と同じ…いやもう元カレ…ああ
なんてがっくり肩が落ちた
男は私と同じようにブランコに乗った
キャップを深めに被って、黒縁眼鏡をかけていて細身で、チェックのシャツを着ている
顔なんてわからないけど日焼けなんて何？みたいな白い肌
？「何見てるの？笑」
「、なんでもないです」
でも、心がね、こいつにだったら許してやってもいいかな、って言った気がした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 933人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Mii(プロフ) - サラさん» 初めまして。そう言っていただけると嬉しいです (2015年8月31日 23時) (
レス) id: becef9bc4b (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - Miiさん、初めまして。このお話すごく好きです！優しくて意地悪な二宮さんに、きゅんきゅんします。続き楽しみにしてます♪ (2015年8月31日 17時) (レス) id: d23062f07c (このIDを非表示/違反報告)
Mii(プロフ) - 彩香さん» ありがとうございます！嬉しいです涙、これからもよろしくお願いいたします (2015年8月29日 13時) (レス) id: becef9bc4b (このIDを非表示/違反報告)
彩香(プロフ) - 今回、初めて読ませて頂きました！すっごくこのストーリー私は大好きです！更新されるのを楽しみに待ってます！ (2015年8月29日 1時) (レス) id: 794eedbd38 (このIDを非表示/違反報告)
Mii(プロフ) - こなりさん» いつも温かいコメントありがとうございます、無理せずマイペースにやっていきますので、読む方も焦らず読んでいってください笑、これからもよろしくお願いいたします！ (2015年8月27日 1時) (レス) id: becef9bc4b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Mii
| 作成日時：2015年8月25日 0時
