#35 ＊ ページ35
spring moon #35 ＊
事前に上手く計画は立てられなかったけれど、
彼女との初デートは想像以上に俺を緊張させた。
俺が緊張しているように、彼女も緊張している
のだという事が話し方や仕草で伝わってくる為
そんな所でさえ、愛しさを感じてしまう。
恥ずかしさを投げ捨てて実行した距離を縮める
作戦も、半ば無理矢理になってしまったけれど
彼女は俺を否定する事なく身体を寄せてくれた。
手を繋ぐ事とは違った彼女の存在の感じ方に、
ある意味違った感動を見出してしまいそうな勢
いなのだ。
「ホラー映画が観たいって言ってたけど...ダニ
エルくんは幽霊とか、平気なの？」
「ヌナが居るから平気だよ」
「わ、私もダニエルくんがいるから大丈夫」
なんて言いながら息を飲む仕草をする彼女に、
本当はちょっぴり怖いんだろうな、なんて自然
と笑みが洩れてきてしまう。
特にホラー映画を観なくてはいけない理由など
なかったけれど今は唯、些細な事から沢山彼女
を知って距離を縮めたかった。
それにはやはり映画館で映画を観るという事が
最適なのではないかと悟ったのだ。
彼女の幾分小さな身体を抱き寄せて歩く地下鉄
までの道は、相変わらず何時もと何ら変わらな
い筈だと言うのに。
彼女が隣に居るだけで、変わらない景色でさえ
何処か違った様に見えてしまうから不思議だ。
地下鉄へと続く重たいガラス扉を開けて彼女を
先に通せば、中から暖かい空気が身体を包む。
中からの風に乗って先を行った彼女の柔らかい
香水の香りが鼻を擽ぐる。
「こっち、おいで」
ガラス扉を開ける為に離した身体が途端に寂し
く感じてしまう為、待ってくれている彼女の身
体に手を伸ばし自然と引き寄せる。
抵抗する訳でもなく、俺の身体に身を寄せる彼
女が堪らなく愛しくて仕方がないなんて。
「何だか、くすぐったいね」
頬をふわりと赤らめながら、身長差のせいで幾
分俺の顔を見上げる様に話す彼女に優しく見つ
められてしまう。
すっかり忘れ掛けてしまっていたが、俺たちは
昨日気持ちを伝え合ったばかりなのだ。
それまでは、むず痒く感じてしまうくらいに余
り進歩は感じられなかった。
けれど今は、随分前からこうしていた様な感覚
に愛しさばかりを感じている。
周りに人が居るなんて事は気にもならなかった
まるで今此処には、俺と彼女しか居ないのだと
思い込んでいるかの様にして。
そんな彼女に、昨日の帰りにしたキスよりちょ
っぴり長いキスを降らせて見せた。
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choi(プロフ) - maryさん» ジソンオンマタイミング！笑 母性本能全開のジソンさんにはオンマ的ドジも頑張ってもらわないと、と思いましてヽ(´o｀；にしても我ながら今のタイミングはちょっと！ですヽ(；▽；)ノ (2018年9月12日 19時) (
レス) id: 3ac3189961 (このIDを非表示/違反報告)
mary(プロフ) - あああああ！！ジソンオンマー( ＴДＴ)今は声かけちゃダメー( ＴДＴ)笑 (2018年9月12日 12時) (レス) id: d75f5942a5 (このIDを非表示/違反報告)
mary(プロフ) - ぜひ！！ぜひその番外編読みたいです！！( *´艸) (2018年9月12日 12時) (レス) id: d75f5942a5 (このIDを非表示/違反報告)
choi(プロフ) - maryさん» ジェファンとの絡みに反応下さるのmaryさんだけなので、密かに凄く嬉しいです！笑 番外編でダニエルくんとジェファンのお話を書こうかな...なんて思っちゃいますヽ(´o｀； (2018年9月12日 11時) (レス) id: 3ac3189961 (このIDを非表示/違反報告)
mary(プロフ) - ジェファンとの絡み待ってましたー！！やっぱりダニエルくんとジェファンくんの絡み大好きです(*´∇｀)もうウジンに何されたんだ！！笑 (2018年9月11日 23時) (レス) id: d75f5942a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CHOI | 作成日時：2018年7月9日 16時
