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spring moon #01
時刻は午後の１９時を過ぎた頃。
窓の外に広がる雪景色に吐息を洩らしながら、
手元に広げていた参考書に目もくれず、ぺらぺ
らと無意味に開いてはページを捲った。
生憎適当に目を通していたせいか、内容など頭
に入っていなければどこまで勉強したのかすら
お覚えていない始末。
全ては急にソウル市内全域に降り注いだ雪のせ
いだろうかと理不尽な事を思い付く。
私がこうして、カフェの窓際の席で参考書を読
んでいるふりをしている最中も雪は刻々と降り
続けている。
「止みませんね」
ガタガタと音を立てながら隣の席に座ってくる
聞き覚えのない声に視線を移す。
「私...ですか？」
「はい、あなたです」
カフェの制服を着ている所を見ると、どうやら
ここの店員をしている様だ。
そろそろ閉店時間だろうかと時計を確認してみ
れば、閉店までにはまだまだ時間がある。
隣に腰を下ろした彼は、持っていたマグカップ
をそっと私の方へと差し出した。
何処か得意気に差し出されたマグカップに目を
移しながら首を傾げてみせる。
「これは...？」
「差し入れです、いつも来て下さってるから」
そう言いながらふわりと微笑んだ彼の顔が、あ
まりにも整っているものだから、つい目を離す
事を忘れてしまう。
いつも来てくれている、だなんて私には全くお
覚えが無いのだというのになんて律儀な人なの
だろうかと、差し出されたマグカップを引き寄
せる。
暖かく湯気が湧き上がるマグカップには良い香
りを漂わせるラテが並々と注がれていた。
普段カフェに来た時はアメリカーノしか頼まな
い私にとって、ここでラテを飲むのは初めての
事だと言えた。
隣に座った彼に遠慮しながら、マグカップに口
を付けラテを含んで見せる。
何処か甘くてほろ苦いラテは寒い今にぴったり
で、自然と心が温まる。
「美味しい...」
ぽつりと呟いてみると嬉しそうに目を細めて笑
う彼が何だか可愛らしい。
「お口に合ったみたいで良かった」
そう言うと、満足したのか座ったばかりの席を
立ってカウンター奥へと消えて行ってしまう。
私が長い間ここに座っているだけに、気を使わ
せてしまっただろうかと何だか申し訳なく思う。
ちらりと窓外をみると幾分さっきよりは雪の降
りが弱い様な気がする為、今のうちだろうかと
マグカップに入ったラテを飲み干した。
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choi(プロフ) - maryさん» ジソンオンマタイミング！笑 母性本能全開のジソンさんにはオンマ的ドジも頑張ってもらわないと、と思いましてヽ(´o｀；にしても我ながら今のタイミングはちょっと！ですヽ(；▽；)ノ (2018年9月12日 19時) (
レス) id: 3ac3189961 (このIDを非表示/違反報告)
mary(プロフ) - あああああ！！ジソンオンマー( ＴДＴ)今は声かけちゃダメー( ＴДＴ)笑 (2018年9月12日 12時) (レス) id: d75f5942a5 (このIDを非表示/違反報告)
mary(プロフ) - ぜひ！！ぜひその番外編読みたいです！！( *´艸) (2018年9月12日 12時) (レス) id: d75f5942a5 (このIDを非表示/違反報告)
choi(プロフ) - maryさん» ジェファンとの絡みに反応下さるのmaryさんだけなので、密かに凄く嬉しいです！笑 番外編でダニエルくんとジェファンのお話を書こうかな...なんて思っちゃいますヽ(´o｀； (2018年9月12日 11時) (レス) id: 3ac3189961 (このIDを非表示/違反報告)
mary(プロフ) - ジェファンとの絡み待ってましたー！！やっぱりダニエルくんとジェファンくんの絡み大好きです(*´∇｀)もうウジンに何されたんだ！！笑 (2018年9月11日 23時) (レス) id: d75f5942a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CHOI | 作成日時：2018年7月9日 16時
