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spring moon #37
地下鉄を乗り継ぎ、映画館へと辿り着く頃には
随分夜も更けてしまっていた。
何か特別な事をしているという訳でもないのに
時間が過ぎるのが、余りにも早く感じるのだ。
地下鉄内での移動中に彼が予約しておいてくれ
たチケットを受け取り、映画館内へと歩みを進
めて行く。
二人で食べようとフードコートで買った特大の
ポップコーンを抱える彼の姿が年相応に見えて
しまう為、思わず笑みが洩れた。
平日のこの時間帯だという事もあり、映画館内
には殆ど人が居ない。
一番後ろに配置されているソファシートへと腰
を下ろしながら、カップルしか座らない場所に
座っているのだという事実に緊張してしまう。
「美味しいから、ヌナも食べて？」
「うん...ありがとう」
差し出された大きなポップコーンを迎えるべく
遠慮気味に口を開けて待ってみれば、優しく含
ませてくれる。
キャラメル味の甘いポップコーンが口の中で弾
けて、緊張した気持ちを解してくれる様だった。
「限定のカレー味も気になったけどなぁ...」
なんて言っている彼の口元にポップコーンの欠
片が付いている事に気が付き、そっと手を伸ば
して親指で拭い取る。
リードしてくれる彼に頼ってばかりの私だけれ
ど、ふとした瞬間に年相応な姿が垣間見える為
愛しさの余り、吐息が溢れてしまう。
「後で買って食べてみる？」
「ううん、今度ヌナと来た時に食べるから...ま
た一緒に映画観よう？」
「ふふ、楽しみにしてるね」
自動的に口元へとやってきたポップコーンをも
う一度彼の手から食べながらそんな事を言って
いるうちに、館内はゆっくりと照明を落とす。
薄暗く何も写っていなかった大きなスクリーン
に前置きが流れ始めると同時に、繋いでいた手
が離れて肩へと回された。
彼の逞しい腕に抱き寄せられる為、身体は自然
と彼の方へ傾いてしまう。
ちょっぴり恥ずかしさを感じながらも頭を彼の
肩に預けてみれば、しっかりと受け止めてくれ
る為、何だか心地が良かった。
「ヌナ、怖かったら隠してあげるから大丈夫」
そう言って、私の目元を隠す仕草をしてみては
嬉しそうにふにゃふにゃと微笑む彼につられて
こちらまで口元がだらしなくなってしまう。
薄暗い映画館内で、ちょっぴり素直で大胆にな
ってみても恥ずかしくないだろうかと、私は彼
の胸にそっと頬を寄せた。
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choi(プロフ) - maryさん» ジソンオンマタイミング！笑 母性本能全開のジソンさんにはオンマ的ドジも頑張ってもらわないと、と思いましてヽ(´o｀；にしても我ながら今のタイミングはちょっと！ですヽ(；▽；)ノ (2018年9月12日 19時) (
レス) id: 3ac3189961 (このIDを非表示/違反報告)
mary(プロフ) - あああああ！！ジソンオンマー( ＴДＴ)今は声かけちゃダメー( ＴДＴ)笑 (2018年9月12日 12時) (レス) id: d75f5942a5 (このIDを非表示/違反報告)
mary(プロフ) - ぜひ！！ぜひその番外編読みたいです！！( *´艸) (2018年9月12日 12時) (レス) id: d75f5942a5 (このIDを非表示/違反報告)
choi(プロフ) - maryさん» ジェファンとの絡みに反応下さるのmaryさんだけなので、密かに凄く嬉しいです！笑 番外編でダニエルくんとジェファンのお話を書こうかな...なんて思っちゃいますヽ(´o｀； (2018年9月12日 11時) (レス) id: 3ac3189961 (このIDを非表示/違反報告)
mary(プロフ) - ジェファンとの絡み待ってましたー！！やっぱりダニエルくんとジェファンくんの絡み大好きです(*´∇｀)もうウジンに何されたんだ！！笑 (2018年9月11日 23時) (レス) id: d75f5942a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CHOI | 作成日時：2018年7月9日 16時
