クソ幼馴染みの憧れ５ ページ10
「大丈ーーー夫！！」
混乱が高まる食堂内で、突如何処からか大きな声がした。
「……アイツ……！クソメガネ！？」
抱きしめられてる私には見えないが、かっちゃんにはその姿が見えたようで。
「ただのマスコミです！なにもパニックになることはありません！大丈ー夫！！」
この声は、朝の学級委員決めの時に聞いた…！！
「ここは雄英！最高峰の人間に相応しい行動をとりましょう！！」
メガネの男の子の声だ！
「マスコミだったんだ……」
全体の緊迫した雰囲気が、一気に和らいで、押し合いへし合いだった食堂内もゆっくりと人混みが解けていく。
凄い。
姿は見えなかったけど、こんな時に冷静な判断が出来るなんて。
ーーーこの時の事が、みんなの印象を変える事になったらしい。
午後の授業で他の委員決めで、出久くんは飯田くんを委員長に推薦し、クラスでも賛成が出た。もちろん私も賛成！
かっちゃんも何も言わなかったから、きっと彼を認めたんだろうな。
そしてその後、午後の授業は普通に行われ、放課後となった。
「Aちゃーん！！今日この後予定ある？みんなで一緒に駅前のクレープ屋さん行かなーい？」
帰りのHRが終わってすぐ、芦戸さんがそう誘ってくれた。その後ろには、耳郎さんと上鳴くんと葉隠さんが一緒にいた。
「わ、私も一緒に良いの！？」
「いいよ！いいよ！そのために誘ってるんじゃん！みんなで行こ！」
芦戸さんが笑顔で言ってくれる。
凄く嬉しくて、思わずたくさん頷いてしまった。
「あ、ありがとう！ちょっと待って、今準備して……」
「何言ってんだ、A。帰るぞ」
「かっちゃん……！！」
いつの間に背後に！
かっちゃんが私の鞄を乱暴に掻っ攫って行く。
「マジかよ！放課後まで爆豪に邪魔されてたまるか！」
「ちょっと爆豪ー！私達が先にAちゃん誘ったんだけど！！勝手に取らないでくれる！？」
「あァ？Aが俺と帰るのはココに入る前から決まってんだよ。てめェらだけで帰れ」
ダルそうなかっちゃんが、若干こっちに顔を向け、早く来いとばかりに私を視線だけで責め立てる。
ひぃぃ……私のせいでクラス仲が悪くなっちゃう！！また中学の時と同じ事に…！
しかし私の予想は大きく外れた。
「あ、なんだよ！爆豪もクレープ食いてェならそう言えよ！」
「あァ！？誰がンなことッ」
「え？そう言う事？なぁんだ、じゃあ仕方ない、爆豪も連れてクレープ屋さん行こー！」
まさかあのかっちゃんが押し切られてる…！！
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Yuki(プロフ) - マナさん» コメントありがとうございます！かっちゃんはやればできちゃう料理男子です笑主人公の胃袋をガッチリ掴んでます！また新しく続編を作りましたので、そちらもよろしくお願いします(*^^*) (2016年6月25日 14時) (
レス) id: b5e1978a20 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 休日編キターーーー！！！かっちゃんーーーー！！！実は料理男子なの！？･･･スープ飲みたいな･･･騒ぎましたねすみません、続き楽しみです！！ (2016年6月24日 0時) (レス) id: 088ecfe5cf (このIDを非表示/違反報告)
Yuki(プロフ) - すずぅさん» コメントありがとうございます！かっちゃん最初めっちゃ嫌な子でしたもんね笑好きになるキッカケになれて凄く嬉しいです！(*^^*)更新頑張りますので、今後ともよろしくお願いします！ (2016年6月20日 15時) (レス) id: b5e1978a20 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki(プロフ) - マナさん» コメントありがとうございます！やっと幼馴染みの関係から変化を起こすきっかけが作れました！クレープ組の活躍に私も期待したい所です笑 (2016年6月20日 15時) (レス) id: b5e1978a20 (このIDを非表示/違反報告)
すずぅ(プロフ) - 最初は苦手だった爆豪もこの小説のおかげでヤバイほど好きになった。最高です…！！！応援してますっ (2016年6月20日 2時) (レス) id: 66e540a67a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Yuki | 作成日時：2016年6月1日 12時
