クソ幼馴染みの憧れ４ ページ9
背中に手を回した分だけ、かっちゃんと更に密着する。私の顔がちょうどかっちゃんの胸の辺りにくっつく。
ふわっと、かっちゃんの匂いがした。
朝の自己紹介以上に、ドキドキして顔が熱い。
いつも一緒にいたって、幼馴染みだって、かっちゃんの身体に触れる事に慣れたりなんてしない。
ましてやこんな体勢なんて。
「…ぜってー放すなよ、A」
「う、うん……」
そう言って、かっちゃんは私の腰と私の頭の後ろに手を添えて、自分の方へとギュっと引き寄せた。
その行動だけでも、かっちゃんが私を守ろうとしてくれているのが分かる。
こんな緊急事態なのに、これほど安心出来てしまっているのは、かっちゃんがそばにいるから。
グイグイと押される人混みの中で、倒れずにいられるのはかっちゃんが庇ってくれてるから。
チラッと見上げたかっちゃんの顔は、周りを警戒した怖いカオをしてるけど、カッコ良い。
昔からずっと、私のヒーロー。
「ッのやろ……クソモブが邪魔で動けねェ！いつまでこんなん続ける気だァっ！？A、息出来てっかよ！」
「大丈夫だよ、かっちゃん。……ありがとう」
わざわざ私の顔を見て確認してくれるかっちゃんに、しっかり目を見てお礼を言った。
「……っ、それくれェ、当たりめェだっていつもいってんだろ！」
そう言うとすぐ、私の頭の後ろに回っている手に力が入って、再び私の顔はかっちゃんの胸にダイブする。
「だからこーやって、俺の手の届くトコにいつもいろ……言うことも聞け。じゃねェと守れねェだろ」
「…ごめんなさい」
「謝んじゃねェ、返事しろ」
「うん……」
ドキドキするのに、安心する。
矛盾しているこの二つを両立させてしまうのは、この世界にかっちゃんだけなんだろうな。
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Yuki(プロフ) - マナさん» コメントありがとうございます！かっちゃんはやればできちゃう料理男子です笑主人公の胃袋をガッチリ掴んでます！また新しく続編を作りましたので、そちらもよろしくお願いします(*^^*) (2016年6月25日 14時) (
レス) id: b5e1978a20 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 休日編キターーーー！！！かっちゃんーーーー！！！実は料理男子なの！？･･･スープ飲みたいな･･･騒ぎましたねすみません、続き楽しみです！！ (2016年6月24日 0時) (レス) id: 088ecfe5cf (このIDを非表示/違反報告)
Yuki(プロフ) - すずぅさん» コメントありがとうございます！かっちゃん最初めっちゃ嫌な子でしたもんね笑好きになるキッカケになれて凄く嬉しいです！(*^^*)更新頑張りますので、今後ともよろしくお願いします！ (2016年6月20日 15時) (レス) id: b5e1978a20 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki(プロフ) - マナさん» コメントありがとうございます！やっと幼馴染みの関係から変化を起こすきっかけが作れました！クレープ組の活躍に私も期待したい所です笑 (2016年6月20日 15時) (レス) id: b5e1978a20 (このIDを非表示/違反報告)
すずぅ(プロフ) - 最初は苦手だった爆豪もこの小説のおかげでヤバイほど好きになった。最高です…！！！応援してますっ (2016年6月20日 2時) (レス) id: 66e540a67a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Yuki | 作成日時：2016年6月1日 12時
