クソ幼馴染みの休日２ ページ37
突然のラインにビックリして急いで部屋着から着替えていれば。
ピンポーン！！
玄関からチャイムが鳴る。
「……まさか」
お母さんが玄関へ向かう足音が聞こえ、ガチャッとドアが開く音も。
そして案の定……
「Aー？勝己くん来てるわよー！！」
かっちゃんだった。
「は、はーい！いま、今行くからっ、ちょっとだけ待ってて貰ってー！」
そう叫んで、急いで着替える。
玄関で待つって私の家のって意味だったのね！！
姿見でサッと全身を確認して、これまた急いで階段を駆け降りる。その途中で、玄関の方にかっちゃんの姿が見えた。
顔はちょっと不機嫌、かな。
「……遅せェんだよ」
「ご、ごめん。ビックリして、ちょっと……どうしたの？」
何となく目がちゃんと合わせられず、目が泳いだままの会話。
「いいから来い」
「えっ！」
ガシッと腕を掴まれれば、早くも外へ。
お母さんのいってらっしゃいの言葉が、何故か楽しそうだった。
向かった先はラインの通り、かっちゃんの家。
そして、連れられるままに上がると、行き先はなんとキッチンだった。
「……そこ座れ」
「え、え、うん？」
テーブルに仕舞われた内の一つの椅子を指差され、戸惑いつつその通りに座る。
そこにかっちゃんのお母さんが通りかかり、Aちゃんいらっしゃい、とこちらも楽しそうな声で迎えられた。
挨拶を返せば、にこやかに去っていくかっちゃんのお母さん。
「……お前を呼んだのは、これの為だ」
「ん……と？」
ドンっと力強く、テーブルに置かれたのは、どうやらスープ。
凄くいい匂いがする。
スープ用のマグカップに入ったソレを覗き込むと、全体的にクリーム色だが、薄っすらと緑色が混じっている。
なんだろう？
「冷めんだろ。早く飲め」
「……え、あ、うん。頂きます」
しっかり手を合わせてから、いつの間にか置いてあったスプーンを使ってゆっくり口に運ぶ。
「おいしい……」
すごく優しい味。
この緑色はきっとほうれん草だ。
「これ、かっちゃんが作ったの？」
「ッたりめェだろ！他に誰だと思ったんだよ！あァ！？」
「い、いや凄い美味しかったから！かっちゃんやっぱり料理上手いね」
「作り方分りゃ誰でもこれくれェ作れるだろ」
「う、うーん、うん。そうなのかなァ……」
少なくても私はこんなに美味しく作れる自信ないけどなぁ。
スープが冷めないうちにと、マグカップから直接飲みつつ、かっちゃんを盗み見る。
それにしても、どうして急にスープなんか？
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Yuki(プロフ) - マナさん» コメントありがとうございます！かっちゃんはやればできちゃう料理男子です笑主人公の胃袋をガッチリ掴んでます！また新しく続編を作りましたので、そちらもよろしくお願いします(*^^*) (2016年6月25日 14時) (
レス) id: b5e1978a20 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 休日編キターーーー！！！かっちゃんーーーー！！！実は料理男子なの！？･･･スープ飲みたいな･･･騒ぎましたねすみません、続き楽しみです！！ (2016年6月24日 0時) (レス) id: 088ecfe5cf (このIDを非表示/違反報告)
Yuki(プロフ) - すずぅさん» コメントありがとうございます！かっちゃん最初めっちゃ嫌な子でしたもんね笑好きになるキッカケになれて凄く嬉しいです！(*^^*)更新頑張りますので、今後ともよろしくお願いします！ (2016年6月20日 15時) (レス) id: b5e1978a20 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki(プロフ) - マナさん» コメントありがとうございます！やっと幼馴染みの関係から変化を起こすきっかけが作れました！クレープ組の活躍に私も期待したい所です笑 (2016年6月20日 15時) (レス) id: b5e1978a20 (このIDを非表示/違反報告)
すずぅ(プロフ) - 最初は苦手だった爆豪もこの小説のおかげでヤバイほど好きになった。最高です…！！！応援してますっ (2016年6月20日 2時) (レス) id: 66e540a67a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Yuki | 作成日時：2016年6月1日 12時
