クソ幼馴染みの犠牲12 ページ31
「あいざわせんせーーッ！！」
「良かった、良かったよぉ……っ！！」
「オールマイト先生も！他の先生ももうすぐ来ますからっ、相澤先生……もうちょっとだからよ」
先生の回復に、その場にいたクラスメイト達が駆け寄って泣きながら励ましてくれる。
嬉しい事は続くもので、ドームの入り口から大勢の足音が聞こえた。
バッと上を見る。
「ごめんよ皆、遅くなったね。すぐ動ける者をかき集めて来た」
これは……校長先生の声！？
「１-Ａクラス委員長飯田天哉！ただいま戻りました！！！」
そして、飯田くんの大きな声がドームに響き渡った。
「飯田くん！」
「委員長ー！待ってたー！！」
次々と先生達がドーム内にいる敵を追い詰め、倒し、捕まえて行く。
しかし残念ながら、あの主犯格であった死柄木と黒霧には逃げられてしまったらしい。
まもなく警察もやって来て、ドーム内外で人の出入りが多くなる。
相澤先生に付いていた私は、救護の人に状況説明をしてからドームへ戻る事となった。
本当はついていきたかった。
でも行ったところで私にはもう何も出来る事もないし、邪魔になるだけだ。
仕方なくクラスメイトが集まっている所へ歩いていると、声を掛けられた。
「佐藤君！…君も無事で良かった。相澤先生を治してくれていたんだね」
「校長先生…！わ、私看護専攻なのに……私の力じゃ先生の怪我、全然治せなくてっ、相澤先生は私を庇ってくれたのに……私何にも」
「そんな事ないさ！君のお陰で相澤君も意識が戻ったんだから。それより……すまなかった、怖かったろう？……女の子の君の顔にこんな傷まで負わせてしまって、校長としてやり切れない思いだ」
「私は……大丈夫です。時間が経てば自分で治せますから」
「はは……君のちょっと強がりな所が、カピバラさんとしては心配だよ」
「……っ……カピバラさんは優しくてふわふわで困ります」
雄英の先生は、ピンチの時やこういう時ほど、よくジョークを言って笑わせてくれるような気がする。
校長先生が両手を広げてくれるものだから、私はそれに甘えてギュッと抱きしめさせて貰った。あったかくてふわふわの毛並みが、緊張を少し解してくれる。ちょっと泣きそうだ。
「……落ち着いたかい？」
「はい、ありがとうございます」
「じゃあ僕の出番は終わりかな。多分もうすぐ、君が本当に泣いて甘えられる人が迎えに来てくれるさ」
「……え？」
校長先生はそう意味深な言葉を残して去った。
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Yuki(プロフ) - マナさん» コメントありがとうございます！かっちゃんはやればできちゃう料理男子です笑主人公の胃袋をガッチリ掴んでます！また新しく続編を作りましたので、そちらもよろしくお願いします(*^^*) (2016年6月25日 14時) (
レス) id: b5e1978a20 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 休日編キターーーー！！！かっちゃんーーーー！！！実は料理男子なの！？･･･スープ飲みたいな･･･騒ぎましたねすみません、続き楽しみです！！ (2016年6月24日 0時) (レス) id: 088ecfe5cf (このIDを非表示/違反報告)
Yuki(プロフ) - すずぅさん» コメントありがとうございます！かっちゃん最初めっちゃ嫌な子でしたもんね笑好きになるキッカケになれて凄く嬉しいです！(*^^*)更新頑張りますので、今後ともよろしくお願いします！ (2016年6月20日 15時) (レス) id: b5e1978a20 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki(プロフ) - マナさん» コメントありがとうございます！やっと幼馴染みの関係から変化を起こすきっかけが作れました！クレープ組の活躍に私も期待したい所です笑 (2016年6月20日 15時) (レス) id: b5e1978a20 (このIDを非表示/違反報告)
すずぅ(プロフ) - 最初は苦手だった爆豪もこの小説のおかげでヤバイほど好きになった。最高です…！！！応援してますっ (2016年6月20日 2時) (レス) id: 66e540a67a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Yuki | 作成日時：2016年6月1日 12時
