クソ幼馴染みの犠牲７ ページ26
「……脳無を操れるというのは本当のようですね」
関心したようにそう言う黒霧。
「……ねぇ、お前の個性は紙を使うんじゃなかったの？脳無は俺の言うことしか聞かないはずなんだけど」
「そんなの、知らない……！」
「ふぅん？ま、いいや。お前の個性面倒そうだし、殺せないなら……持って帰ろう」
「！？」
「……じっくり調べてから使ってあげるよ。いいな、黒霧」
「分かりました」
黒霧がユラリと大きくなった気がした。
「けども、その前に平和の象徴としての矜持を少しでも……」
死柄木の姿がフッと居なくなった。
「へし折ってやろう！」
次に目にしたのは、梅雨ちゃん達の前にいる彼の姿。
そんな！！
「……本っ当かっこいいぜ、イレイザーヘッド」
先生が、個性を使っているのが見えた。
「相澤先生……っ」
しかしすぐにゴッと相澤先生を地面へ叩きつける脳無。
先生が、梅雨ちゃんが。
「手っ…放せぇ！！」
出久くんが。
「いい動きするなぁ…スマッシュって……オールマイトのフォロワーかい？」
みんなが、死んじゃう。
「さぁ、貴女は私が先に送って差し上げますよ」
なのに、私の身体は黒い霧に包まれ始める。
イヤだ。
行きたくない。
みんなを助けなきゃ。
私は、私は助けて貰ってばっかりで。
まだ何もしてない。
お荷物のままで、みんなの傷すら治してないのに。
このまま飛ばされて利用されて、使われるくらいなら！！
「私の友達に触らないで……ッ ！」
せめて。
あの死柄木という男の個性から、３人を守りたい。私なら身体を粉々にされても、きっと後で治せるから。
間に合って！！
足に力を入れて走り出し、黒い霧から逃れて死柄木の元へと駆けた。
かっちゃん、約束破ってごめん！
無茶ばっかしてごめんね！
「……やめて…っ」
梅雨ちゃんと峰田くんの顔へ死柄木が手を伸ばすのが見えて、私は死柄木に後ろから抱きつくと、力の限りに自分の方へ引っ張った。
「……なっ！」
意外と軽かった彼の身体は、私の方へそのままに倒れ込む。
そして、その時。
ドカーン！！と大きな音がして、ドームの入り口から砂煙が上がるのが見えた。
金色の髪と逞ましい筋肉のついた大きな身体。派手なスーツ。
ああ……あれが、
「…オールマイト、先生……っ」
初めて生で見たオールマイト。
でもその姿を見ただけで、こんなにもホッとする。
平和の象徴が来てくれた。
「もう大丈夫！私が来た…！」
これでみんな助かる……！！
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Yuki(プロフ) - マナさん» コメントありがとうございます！かっちゃんはやればできちゃう料理男子です笑主人公の胃袋をガッチリ掴んでます！また新しく続編を作りましたので、そちらもよろしくお願いします(*^^*) (2016年6月25日 14時) (
レス) id: b5e1978a20 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 休日編キターーーー！！！かっちゃんーーーー！！！実は料理男子なの！？･･･スープ飲みたいな･･･騒ぎましたねすみません、続き楽しみです！！ (2016年6月24日 0時) (レス) id: 088ecfe5cf (このIDを非表示/違反報告)
Yuki(プロフ) - すずぅさん» コメントありがとうございます！かっちゃん最初めっちゃ嫌な子でしたもんね笑好きになるキッカケになれて凄く嬉しいです！(*^^*)更新頑張りますので、今後ともよろしくお願いします！ (2016年6月20日 15時) (レス) id: b5e1978a20 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki(プロフ) - マナさん» コメントありがとうございます！やっと幼馴染みの関係から変化を起こすきっかけが作れました！クレープ組の活躍に私も期待したい所です笑 (2016年6月20日 15時) (レス) id: b5e1978a20 (このIDを非表示/違反報告)
すずぅ(プロフ) - 最初は苦手だった爆豪もこの小説のおかげでヤバイほど好きになった。最高です…！！！応援してますっ (2016年6月20日 2時) (レス) id: 66e540a67a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Yuki | 作成日時：2016年6月1日 12時
