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＊菜愛side
『_______……まずいな』
湯浴みを済ました後、僅かに音が聞こえた。
一言で言えば肉が潰れる音。
そんな音を出すのはこの世界で鬼くらいだろう。
刀鍛冶の里に鬼がいるとなればそれは不味すぎる。
刀鍛冶の里を失えば刀を失う。
鬼殺隊の弱体化は必須だ。
『月満、茶月。鉄珍様に鬼の襲撃を伝えてくれ。
なるべく隠密に避難するように』
月満「分かったわ」／茶月「ホケキョ!!!!」
『銀子、天王寺松衛門、春雷(=玄弥の鴉)。
主人に緊急で伝えろ。鬼が来た。迎撃の用意を』
銀子「分カッタワ!!!!任セトキナサイ!!!!」((ﾌﾝｯ
天王「了解ィィ!!!!了解ィィ!!!!」
春雷「チッ、了解」
私も急いで部屋に戻る。
日輪刀を持って隊服に着替えなければならない。
宗近「おや？そんなに急いでどうした？」
『鬼が出ました。宗近様たちも避難を』
鶯丸「そうかそうか。では俺達も参るとするか」
髭切「血沸くね、吠丸」／膝丸「肉踊るぞ、兄者」
ゾッとした。
日本刀…彼ら自身を握った彼らの目は据わっていた。
鳥肌が経つほどの殺気が体を支配する。
普段ののほほんとしたものは全くない。
武者震い、というのか。
体が震えて仕方ないけど笑えて仕方ない。
『では、この里の者の避難をお願いします』
宗近「あいわかった」／鶯丸「拝命した」
髭切「さ〜て、鬼退治の時間だね」
膝丸「あぁ、任された」
次の瞬間、上から鬼の気配が酷く強くなった。
同時に酷く耳が痛くなるような音がする。
上から壁やらなんやらが降ってくる。
建物が壊れるほどの衝撃_______。
ここまでの強さ。
ここまで巧妙に己を隠す隠蔽力。
相手は恐らく上弦だ。
『命ノ呼吸・命ノ舞＿風流・乱れ桜
_______＿＿よろしくお願いします!!!!』
この宿には既に
炭治郎も無一郎も禰豆子も玄弥もいる。
ならば私はどうする？_______もう一体を葬ろう。
『とは思ったものの、
そう上手くことは運んでくれないらしい』
「人がおったわおった。排除しような排除しよう」
べろりと出した舌には「無」と書かれていた。
少し小さめの鬼のようだが、
こいつは恐らく本体じゃない。
"核の音"がしない。
早々に殺して本体に向かおうか。
『鬼殺隊・月柱＿＿産屋敷菜愛。推して参る』
「上弦ノ肆・半天狗が1人＿＿無情。お前を殺す」
_______いざ。尋常に勝負。
刀鍛冶の里編。闘いの狼煙が上がった。
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彼岸(プロフ) - ありがとうございます！そう言って頂けるととても嬉しいです！ (2020年12月2日 12時) (
レス) id: 1bd9e22ba3 (このIDを非表示/違反報告)
三隣亡 - テスト頑張ってくださいね！更新は急がなくて大丈夫ですよ！お身体大事になさって下さい!更新は気長にゆっくり待ってます！ (2020年12月2日 11時) (レス) id: 94f806d9d0 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - すみません、意図は無いです。更新間違えしました！ (2020年11月27日 18時) (レス) id: 1bd9e22ba3 (このIDを非表示/違反報告)
萌 李 。(プロフ) - 話数が160から163になっていますよ！何か意図があるなら申し訳ないです。いつも楽しく読ませていただいてます！続き楽しみにしています！ (2020年11月27日 16時) (レス) id: 4efc2c34fa (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - 原作全てをもって終了させていただく予定です。長くなると思いますが、お付き合い下さい。 (2020年11月24日 9時) (レス) id: 1bd9e22ba3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サエル=クレメンス | 作成日時：2020年11月23日 19時
