神憑きの鬼殺隊・陸

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＊菜愛side




神様たちに揉みくちゃにされた後、
炭治郎はいつの間にか部屋へ帰っていた。

途中もオロオロしていたし、
あまり相性が良くなかったのかもしれない。

そう考えるととたんに申し訳ない気持ちで
いっぱいになってしまった。




後でお茶でも入れて謝りに行こうと思ったが、
5日間修行していた分の仕事が溜まっていた。

今日は逃がさないぞ、と言うように
部屋には月満がふんぞり返っていた。

結局、書類から解放されたのは6時間後。
既に日を跨いでいた。




また明日にしようか。

そう思い今日は眠りにつくことにしたが、
如何せん腹が減って仕方ない。

夜食でも貰いに行こうと厨房へ行く途中、
1番見晴らしの良い縁側に炭治郎がいた。





眠れないのだろうか。

それなら安眠効果のある薬湯でも入れようと思い、
なおのこと厨房へと歩みを進めた。

厨房にはだれもいなかったが、
《ご自由にお使いください》とあったので使った。





私は炭治郎と出会うまで(僕だった頃)は
不眠症だった。

その為癖で今でも安眠効果のある薬草やらを
常に持ち歩いている。




コトコトと沸騰し、ちょうど頃合となった。
2つの湯飲みにお湯を注げば香しい香りが引き立つ。

ついでに茶菓子でも…と思い探した。
お茶といえば俺、とでも言いたいのかまた出てきた。





鶯丸「いい香りのお茶だな」


宗近「随分と夜遅くまで起きている」


髭切「ありゃ？
おなごがこんな時間まで起きてるものじゃないよ」


膝丸「ほら、さっさと寝るぞ」


『ちょっ…』






髭切様に中々強い力で腕を引かれ、
何故か当たり前のように彼らの部屋に来た。

部屋の中央に当たり前のように引かれた私の布団。
色々ツッコミたいが、まずは腹が減った。

そして炭治郎とのお茶(の予定)を邪魔された。






髭切「はい、これあげるよ」


『…これは？』


髭切「源氏名物"源氏パイ"」






ギャグなのだろうか。←

というかお茶を入れていただけで
なぜ腹が減っていることを知っているのだろうか。

ここまで来たら炭治郎とのお茶を邪魔されたこと。
タイミングから考えて確信犯だろお前ら4人。←






『…ん。サクサクでおいひいでふ』( "´༥`" )


髭切「食べたら寝ようね」


膝丸「…着いているぞ」





この人達といると本当に童に戻ったようだ。

長く生きてる割に何を考えているか分からない
おおらかな態度が苦手だった。

でもそれは
長く生きてるからこそのものなのかもしれない。

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