番外編＊永遠のクリスマス・壱 ページ43
＊菜愛side
暫くの間1人で屋敷に籠った。
分かってはいたがまぁまぁ心にキタらしい。
「随分と参ってるみたいだな」
『神様はどこにでも現れますねぇ、鶯丸様』
鶯丸「なんだか窶れてるようだからな」
いつもの様に優しく微笑んだ鶯丸様。
でもその顔は心做しか作ったもののように見えた。
また鶯丸様もどこか窶れてるようにも見える。
何かあったのだろう。
でもそれは私が口に出すことではない気がした。
『お互い、なんだか疲れましたねぇ』
鶯丸「そんな時は美味い茶でも飲んで寝よう」
『茶でも入れましょうか』
鶯丸「いやいい。それよりも付き合え」
そう言われて部屋に押し込められ、
少しでいいので洒落込むように言われた。
何故貴方は私の使っている部屋を知っている？。←
急だったので何もないが、
まぁ累がくれた濃い緑の麻の模様の着物に着替えた。
鶴丸から貰った桜の簪に
髭切様らから貰った赤い組紐で髪を結った。
『お待たせしました』
鶯丸「ほぅ…では参ろうか」
どこにだよ、と心の中で突っ込んだ。
この人はさっきから何をしようとしてるんだか。
この人のマイペースなど今に始まったことじゃない
ので、苦笑しながらも大人しくついて行った。
苦い思い出でもあるどこぞの駅に着いた。
どうやらこの無限列車に乗るらしい。
少し手足が震える。
杏寿郎を奪った…守れなかったこの無限列車。
相も変わらず妖しく黒光りしていていた。
『どこに行くんですか？』
鶯丸「そのうち着くさ。ほら菓子だ」
ガタンゴトン、あの時のように揺られる。
鶯丸様から貰う菓子を食べながら、
この世界が悪い夢ならいいのに、と思った。
ガタンッ、とお尻からダイレクトに伝わる振動が
これが夢でないことを教えては私を責める。
車掌「次は〜終点、大湊駅〜大湊駅〜」
結局降りたのは終点。外はもう真っ暗になっていた。
海が近いのか、磯の香りが鼻をくすぐる。
冬が近い冷たい夜風が体に染みる。
鶯丸「こちらだ」
そう言って無遠慮に手を引く鶯丸様に着いていく。
真っ暗闇な道を数刻歩いた後見えてきたものは__。
『綺麗……』
綺麗としか言いようがないモノ。
大きな木々の周りには色とりどりの光が輝く。
頂点で一際大きく輝く星。
赤、緑、黄色の飾りが付けられる木に目を奪われた。
鶯丸「"くりすますつりー"と言うやつだな」
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彼岸(プロフ) - ありがとうございます！そう言って頂けるととても嬉しいです！ (2020年12月2日 12時) (
レス) id: 1bd9e22ba3 (このIDを非表示/違反報告)
三隣亡 - テスト頑張ってくださいね！更新は急がなくて大丈夫ですよ！お身体大事になさって下さい!更新は気長にゆっくり待ってます！ (2020年12月2日 11時) (レス) id: 94f806d9d0 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - すみません、意図は無いです。更新間違えしました！ (2020年11月27日 18時) (レス) id: 1bd9e22ba3 (このIDを非表示/違反報告)
萌 李 。(プロフ) - 話数が160から163になっていますよ！何か意図があるなら申し訳ないです。いつも楽しく読ませていただいてます！続き楽しみにしています！ (2020年11月27日 16時) (レス) id: 4efc2c34fa (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - 原作全てをもって終了させていただく予定です。長くなると思いますが、お付き合い下さい。 (2020年11月24日 9時) (レス) id: 1bd9e22ba3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サエル=クレメンス | 作成日時：2020年11月23日 19時
