神憑きの鬼殺隊・陸

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＊菜愛side





木の龍が私を喰らい、
飛ばしたのは蜜璃のいる方向。





憎珀「血鬼術・無間業樹」


蜜璃「恋の呼吸・伍ノ型＿揺らめく恋情・乱れ爪」


『命の呼吸・肆ノ型＿焔ノ舞・炎炎ノ花火』





恋の呼吸は炎の呼吸から派生している。
そのためか私の肆ノ型とはとても相性が良い。

蜜璃特有の数多の斬撃に火力を加え、
爆発的な威力のある多くの斬撃となる。





蜜璃「(頸を…)」


『＿?!。蜜璃ダメだ!!!!。逃げろ!!!!』




頸を斬る、という瞬間に憎珀天は口を開けた。
多分アレだ。あの音響のやつを出してくるつもりだ。
あれをまともに食らったら肉の形なんて保てない。





『命の呼吸・拾壱ノ型＿妖ノ舞・百鬼・獅子咆哮』





相殺を、と思ったが憎珀天の狙いは
これだったのかもしれない。

蜜璃を守りに私が間合い入った瞬間、
攻撃の方向を私中心にしてきやがった。

バキバキと音を立てて右手の骨が粉砕される。
その痛みに耐えきれず、刀を落としてしまった。






『ｯｯ〜〜!!。蜜、璃……炭治郎!!!!。
本体を探せ!!!!ここは私と蜜璃が引き受ける!!!!』






情けない話だ。
私と蜜璃は2人でコイツと戦うので精一杯。

もしかしたら私はここで死ぬのかもしれない。
20年間戦ってきて初めて死を身近に感じた。

それほどまでに憎珀天は強かった。
私たちが死んでも上弦は討ち取るべきだ。






炭治「わかった!!!!行こう、禰豆子、玄弥!!!!」


禰豆「むー!!!!」／玄弥「あ、あぁ」






もし炭治郎達が本体を討ち取ってくれれば
コイツは消滅するだろう。

そうなればどれだけ負傷しても私たちの勝ちだ。






憎珀「_______死ね」


『ｯｯ…悪いけどまだ死ぬ訳にはいかないんだよねぇ』





気の迷いだろうか。
蜜璃に向けて放つ拳を左手で受け止めた。

肘、肩、胸、腰、あらゆる13の体節に攻撃を
分散すれば鬼の攻撃でも受ける損傷は1/13である。






憎珀「血鬼術＿雷神・極殺」


『命の呼吸・弐ノ型＿命ノ舞・風流・乱れ桜』






右手が使えないなら左を使えばいいよね？
1度も使ったことの無い左手で荒い斬撃を出した。

ギリギリ蜜璃への攻撃は相殺できたけど、
自分に降りかかった攻撃はモロに受けた。






『ｸﾞﾌｯ……』





体に雷撃が走る。
折れた骨。打撲して潰れた内臓。
数多の切り傷にかすり傷。疲弊しきった身体。

その全てに痛みが倍増してのしかかる。
私はただ痛みに踞ることしかできなかった。

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