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*無一郎side
壺の中からうじゃうじゃと
気持ちの悪いモノが出てきた。
思わずキモイと言ってしまったが、
相手には気づかれていないようだ。
壺鬼「さては貴様柱ではないか」
無一「(今頃気づいたの?)」
壺鬼「そんなにこの荒屋が大切かぇ?
コソコソと何をしているのだろうなぁ?」
なんだっていいじゃんよ。
芋虫のように体を屈折させながら
関節のない動きを続けるコイツに呆れる。
早く殺そう、そう思った時またコイツは口を開いた。
壺鬼「初めまして、私は玉壺と申す者。
殺す前に少々よろしいですかな?」((ヒョヒョ
無一「殺すのは君じゃなくて俺だよ。
そして殺されるのは君の方だけど」
玉壺「今宵。御三方のお客様には
是非とも私の作品を見ていただきたい」((ヒョヒョ
無一「作品?。何を言っているのかな?」
どうでもいいし興味もない。
コイツと話しているとどうもペースを乱される。
ではまずこちら、とどこから出したのか。
新しい壺から何かが出てきた。
月明かりに照らされるそれは5人の刀鍛冶の死体。
玉壺「"鍛人の断末魔"でございます」
ズキン、と頭が痛んだ。
まただ。またあの人の声が聞こえる。
_【無一郎。
人の命を弄ぶ鬼だけは絶対に許しちゃいけない】
どうして?
_【人は早かれ遅かれいつかは死ぬ。
だからこそ限られた命を輝かせて生きるんだ】
……うん。
_【それを踏みにじるような真似はしてはいけない】
玉壺「どうですか?素晴らしいでしょう!
断末魔を再現するのです」
無一「おい、いい加減にしろよクソ野郎が」
_【私は知らない誰かの死を嘆いてやれるほど、
聖人君子じゃないけどね】
_【それが自分の大切な人の大切な人だと思えば、
その人の痛みを分かれる気がするんだ】
僕にとってあの壺の中にいるのはなんでもない人。
顔も知らなければひと言だって交わしたことも無い。
ただの刀鍛冶と鬼殺隊士。それだけの関係。
でも僕達鬼殺隊士は刀鍛冶の作った刀で戦う。
直接じゃないけど戦ってるって炭治郎が言ってた。
_【鬼を滅し、
人々を守る者は誰がなんと言おうと仲間だよ】
__!!!!。迷いは晴れた。顔の霞が晴れた。
そうだね、_______菜愛師範。
無一「(とりあえず殺そう)」
気持ちの悪い胴体を狙ったけど避けられてしまった。
そのまま荒屋の上へと鬼は逃げた。
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彼岸(プロフ) - ありがとうございます!そう言って頂けるととても嬉しいです! (2020年12月2日 12時) (レス) id: 1bd9e22ba3 (このIDを非表示/違反報告)
三隣亡 - テスト頑張ってくださいね!更新は急がなくて大丈夫ですよ!お身体大事になさって下さい!更新は気長にゆっくり待ってます! (2020年12月2日 11時) (レス) id: 94f806d9d0 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - すみません、意図は無いです。更新間違えしました! (2020年11月27日 18時) (レス) id: 1bd9e22ba3 (このIDを非表示/違反報告)
萌 李 。(プロフ) - 話数が160から163になっていますよ!何か意図があるなら申し訳ないです。いつも楽しく読ませていただいてます!続き楽しみにしています! (2020年11月27日 16時) (レス) id: 4efc2c34fa (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - 原作全てをもって終了させていただく予定です。長くなると思いますが、お付き合い下さい。 (2020年11月24日 9時) (レス) id: 1bd9e22ba3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サエル=クレメンス | 作成日時:2020年11月23日 19時