神憑きの鬼殺隊・陸

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＊菜愛side





コイツ何言ってんの？
普通に太陽の下じゃなくても殺してるじゃん。

普通に馬鹿なの？
挑発には滅茶苦茶乗ってんじゃん。

ていうか被害妄想強すぎない？
なんだよ殺す手が悪いって、盗む手が悪いって。
(←声に出してた半天狗(可楽))





『お前。頭、可愛そ過ぎない？』


可楽「程々貴様は癪に障るのぅ」





事実だから仕方ないよね。無理だよ。
君のその頭には同情の余地しかないわ。

*"可楽"とは愉快な気持ちというもの。

いつも被害妄想して
何かに脅えてるお前にはなかったのだろう。






『なら味あわせてあげるよ。
命尽きるという人ならではの快楽を』

命の呼吸・嗤ノ舞＿神・数珠蓮華ノ悦楽




《フフ、待ってたよ》

《わかりました》




『嘲嗤え、にっかり青江。
天道を開け、数珠丸恒次』




青江《笑いなよ……にっかりと》

数珠《正しき道へと導いてあげましょう》






三つ巴の剣が夜空に舞い踊る。

1つ、夜の藍の如し三日月の刃。
1つ、快楽を呼び覚ます嘲笑の刃。
1つ、正しき道へ。大罪に押し潰される断罪の刃。

さぁ？君はどれを選ぶ？






可楽「クハハ!!!!貴様は神にでもなったつもりか!!!!
この偽善者めが!!!!天罰を下す?!人間如きが」


『我は神に非ず、神の子なり。
天罰をくだせしは我ではなく神である』






そう。私なら一思いに殺してあげたのにね。
天罰を選んだ頭の悪い気味が悪いんだよ？

私はただ神様の力を借りているに過ぎない。
私は偉くもなんともないただの小娘。

力を貸してくれている神様が優しくて偉いんだよ。





青江《さぁ悦楽の傷を君にあげようか》

数珠《仏は見て下さっているのですよ》






＿＿!!!!。可楽は青江と数珠丸が見えているのか。
鋭く間合いに入り込んだ2人を見て目を見開いた。

攻撃から逃れるように体をのけぞったが、
相手は神様で青江派の大脇差と太刀なのだ。

短刀や普通の脇差と比べて攻撃のリーチが長い。
その程度の距離を逃げたとしても意味は無いんだよ。






『_______滅』


青江《バイバイ》

数珠《罪を償い、また会いましょう》






可楽「あ"あ"ぁ"ぁ"あ"あ"
痛い痛い痛い痛い痛い」


『良かったじゃん。
人の痛みがわかるようになって』


可楽「(コレが人の痛み…)
そうかもしれんなぁ。もっと_______」






もっと…の続きはなかった。
でも可楽は最後笑っていた。

私はそんなつもりはなかったが案外、
可楽にとっては良い最期だったのかもしれない。

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