161× ページ16
＊無一郎side
月に叢雲がかかる夜＿＿。
鬼の襲撃で随分と遠くへ飛ばされた。
場所でいえばどこかの山の中。
早く戻らないと炭治郎が殺される。
あの隊士は失うのは惜しい。
それにあそこには上弦ノ鬼がいる。
無一「＿＿!!(あれは子供と…鬼か)」
少し遠くに見覚えのあるようなないような子供と
すごい気持ち悪い魚？がいる。
子供なら刀鍛冶としての技術も未熟。
ならば助ける優先順位は低い。＿＿見捨てる。
ここで足を止める場合じゃない。
里が襲われている以上技術や能力の高い者………。
＿＿【人の為にすることは巡り巡って
自分の為になるんだよ】
＿＿【いい事も悪い事も全て因果応報。
神様はいつでも見てるんだよ】
炭治郎と……誰だろう？
顔にモヤがかかって思い出せない。
けどとても大事な人だった気がする。
無一「(助けよう。他ならない自分の為に)
邪魔になるからさっさと逃げてくれない？」
首と思わしき場所を斬っても斬っても死なない。
ならば上にある壺から作られた血鬼術の類か。
スパン、と壺を真っ二つに斬れば魚？は死んだ。
無一「(終わった。さっさと戻…)＿!!!!」
小鉄「死んだと思っ…怖かったぁぁぁ!!!!」
子供が抱きついて離れない。
本当に死ぬかと思ったんだろう。
1人でベラベラと泣き叫び続けている。
無一「僕はこんなことしてる場合じゃないんだ。
僕はもう行くから後は勝手にして」
小鉄「待って!!!!鐵穴森さんも襲われてるんです!!!!
鋼鐵塚さんも不眠不休の研磨をしてるから!!!!
少しでも止めてしまうとダメなんです、だから!!!!」
＿＿関係ない。
刀鍛冶2人も大切だけど今は上弦ノ鬼だ。
上弦ノ鬼を殺さないとどっちみち大きな被害がでる。
刀鍛冶2人の命か未来の犠牲か。
答えは決まっている。
無一「僕は…」
君たちに構っている暇はない、とそう言おうとした。
頭がズキン、と痛む。誰かの声が響く。
＿＿【君は必ず自分を取り戻せる、無一郎】
＿＿【無一郎の無は無限の無なんだ】
＿＿【記憶がないなら記憶が戻るまで
思い出を沢山作るといい】
お館様？と誰だろう、隣にいるのは。
真っ赤な羽織を着てる白い髪の人の顔が分からない。
耀哉【混乱しているだろうが今は
生きることだけを考えなさい】
白髪【この世は生きてる者勝ち。
笑っている者勝ちだから、生きて笑いなさい】
あの人の言いつけを守ったこと…あったっけ？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 185人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
彼岸(プロフ) - ありがとうございます！そう言って頂けるととても嬉しいです！ (2020年12月2日 12時) (
レス) id: 1bd9e22ba3 (このIDを非表示/違反報告)
三隣亡 - テスト頑張ってくださいね！更新は急がなくて大丈夫ですよ！お身体大事になさって下さい!更新は気長にゆっくり待ってます！ (2020年12月2日 11時) (レス) id: 94f806d9d0 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - すみません、意図は無いです。更新間違えしました！ (2020年11月27日 18時) (レス) id: 1bd9e22ba3 (このIDを非表示/違反報告)
萌 李 。(プロフ) - 話数が160から163になっていますよ！何か意図があるなら申し訳ないです。いつも楽しく読ませていただいてます！続き楽しみにしています！ (2020年11月27日 16時) (レス) id: 4efc2c34fa (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - 原作全てをもって終了させていただく予定です。長くなると思いますが、お付き合い下さい。 (2020年11月24日 9時) (レス) id: 1bd9e22ba3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サエル=クレメンス | 作成日時：2020年11月23日 19時
