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*菜愛side
相変わらず
握り飯と玉露を片手に私は割って入った。←
無一「!!!!、アンタ生きてたんだ」
『あの絡繰人形なら壊しちゃったよ。
その後の脇の調子はどうだい?』
私との罵り合いが印象的だったのか否か。
無一郎は5日たっても私のことを覚えていた。
絡繰を壊した、というと無一郎は驚いた顔をした。
その顔は確かに14の子がするものだった。
無一「そっか。君って凄いんだね」
『…今この戦いにおいては凄いかもしれんが、
この先の未来にとっては必要のない能力だ』
無一「…でも」
『暴力は所詮、暴力でしかないんだ。
いつだって誰かを救うのは心なんだよ』
勿論、「誰かを救いたい」なんて言葉は、
ある程度力のあるものにしかできない。
それでも「誰かを救いたい」と行動するのは
まずは「救いたい」という想う心からだ。
『君にも君を救いたいと言ってくれた人がいるだろ?
それにいただろう。頑張って思い出すといい』
無一「うん。ねぇもう1回教えて、君の名前」
『産屋敷菜愛だ。有一郎の話も聞いておやり』
またな、と言うように
私よりも少し低い身長の無一郎を撫でた。
無一郎はその後、名残惜しそうに頭に手を置いた。
少しの変化に有一郎も少し笑って無一郎を見ていた。
有一郎はその後、少しだけ私に会釈をしていた。
森をさらに進み、
やがて聞き慣れた機械音と
刃の混じり合う音が絶え間なく聞こえてきた。
『(……おや)』
炭治郎はまだ縁壱零式と戦っていた。
ただひと目見れば分かる程に
炭治郎の動きが滑らかに鋭く速くなっている。
無一郎のように確かにまだ目で見える動きだ。
私は
炭治郎もきっと今見えている。
その場所に辿りつこうとしている。
『(…入るな)』
会心の一撃が入る_______。
そう思ったが炭治郎はその一撃を躊躇った。
小鉄「斬ってーーーー!!!!!!」
_______!!
普段、年齢の割に大人びている小鉄が叫んだ。
確かにここで一撃を入れなければ炭治郎は死ぬ。
絡繰人形が持っているのは真剣だ。
このままでは頭の半分は斬られるだろう。
小鉄「壊れてもいい!!!!
俺が絶対直すからーーーー!!!!」
小鉄が絡繰人形を壊したくないのを知って
一撃を戸惑ったのか。
炭治郎…お前はやっぱり人が良すぎるんだ。
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彼岸(プロフ) - ありがとうございます!そう言って頂けるととても嬉しいです! (2020年12月2日 12時) (レス) id: 1bd9e22ba3 (このIDを非表示/違反報告)
三隣亡 - テスト頑張ってくださいね!更新は急がなくて大丈夫ですよ!お身体大事になさって下さい!更新は気長にゆっくり待ってます! (2020年12月2日 11時) (レス) id: 94f806d9d0 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - すみません、意図は無いです。更新間違えしました! (2020年11月27日 18時) (レス) id: 1bd9e22ba3 (このIDを非表示/違反報告)
萌 李 。(プロフ) - 話数が160から163になっていますよ!何か意図があるなら申し訳ないです。いつも楽しく読ませていただいてます!続き楽しみにしています! (2020年11月27日 16時) (レス) id: 4efc2c34fa (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - 原作全てをもって終了させていただく予定です。長くなると思いますが、お付き合い下さい。 (2020年11月24日 9時) (レス) id: 1bd9e22ba3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サエル=クレメンス | 作成日時:2020年11月23日 19時