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ページ49

*菜愛side




輝利「皆様、今宵は最終選別にお集まりくださってありがとうございます。
この藤襲山は鬼殺の剣士様が生け捕りにした鬼を閉じ込めており、外に出ることはできません」


かな「山の麓から中腹にかけて鬼共の嫌う藤の花が一年中、狂い咲いているからでございます」


輝利「しかしここから先には藤の花は咲いておりませんから鬼共がおります。この中で7日間生き抜く」


かな「それが最終選別の合格条件でございます。
では、行ってらっしゃいませ」





2人はお辞儀をすると音もなく去っていった。

僕の任務はあくまで「竈門炭治郎の監視」。
この最終選別で必要以上に鬼を殺してはならない。

_______あの子らを殺した鬼は殺すがな。





『ボソッ))_茶月。竈門炭治郎を見張れ』

茶月「ホーホケキョ!!!!」(了解したです!!!!)





さぁ行こうか。
今年は何人生き残るのかな?

まぁ、"2人"は決定してるけどね。




______________
_______




鬼「降りてこい!!!!降りてこい!!!!
食わせろ!!!!食わせろ!!!!食わせろぉぉぉ!!!!」




必要以上に鬼を殺せば、
御館様に怒られるし、また任務を外されかねない。

過干渉か否か。
その境界線がいまいち分からない僕は木の上に逃げ、
7日間サボることにした。





『降りてこいと言われて降りていく奴はいない。
諦めてどっか行きなよ。じゃなきゃ殺しちゃうよ?((ニコ』


鬼「っ……ちくしょうっ」




少し殺気を当ててやれば、大抵の鬼は逃げる。
藤襲山(ココ)の鬼はその程度。

十二鬼月(アイツら)に比べれば、
やや子も同然。僕は少し、眠りについた。





浅い眠りの中、誰かに頭を撫でられた感覚があった。

背を預けていた硬い木の幹はなく、
少し硬いが、暖かいものの上に頭はあった。

____誰かに膝枕をされている。




気配はない。でも悪い気はしない。

僕はうっすらと目を開けた。
目の前には青年のような"黒い"瞳があった。






「おや。起きたか。鳳凰の子よ」


『…鳳凰の子?…貴方は誰?入口にはいなかった』


「ほう。さすがは鳳凰の子。よく見ておるなぁ」


『__…あぁ。あんたも神様か』


「然り。我が名は小烏丸、外敵と戦うことが我が運命、千年経ってもそれは変わらぬ」






読めない笑みはしのぶのそれと同じだ。
彼はきっと僕たちと同じ化け狐。

でも、"浮世ノ無月"を見つめる彼の目は
恋仲を見るように優しかった。

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伊織(元三日月)(プロフ) - 0× の所が無一郎が霞柱と隠のところにいますよ。これからも頑張って下さい (2020年12月2日 2時) (レス) id: 73bdd1a7af (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - ご指摘ありがとうございます!たぶん治ったと思うのですが、まだ「上限」となっていたら教えていただけると嬉しいです! (2020年11月12日 21時) (レス) id: 1bd9e22ba3 (このIDを非表示/違反報告)
al8056(プロフ) - 今思ったんですけど上限ではなく上弦ですよ (2020年11月10日 21時) (レス) id: 6b4ec52995 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サエル=クレメンス | 作成日時:2020年10月25日 11時

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