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ページ48

*菜愛side



17年振りに来たこの山。
あの後(番外編・『断罪』)から分家は衰退した。

僕が初めて分家を敵と認識したあの日。
僕の大切な錆兎と真菰を殺したこの場所。

いい思い出などない。
まるで私を嘲笑うように咲き狂う藤だ。




「こんばんは。
君も鬼殺隊の最終選別に来たのか?」


『こんばんは。
君"も"ということは君もなんだね』


「あぁ。
俺は竈門炭治郎。よろしくな」


『僕は月奏桜兎と名乗っている(・・・・・・)よ』


炭治「そうか!!お互い頑張ろうな」





ターゲット発見。
彼は鼻が良く、感情や嘘までも見破ると聞いた。

だから僕は「名乗っている」と言った。
月奏桜兎が「真名である」とは言っていない。

どうやら上手くいったようだ。
要は自分を相手に考えればいいだけのこと。

簡単だ。まぁ、それにしても…





『(泣きたくなるような優しい音だ)』





任務のための接触。
いつか殺すかもしれない相手。

無駄な情は抱かないに限る。
が、僕の決意はいとも簡単に壊されることとなる。





「ねぇ君ィィィィィ!!!!!!」


『おや。初めまして、月のように綺麗な黄色だね』


「本当?!そんなこと言われたの初めてだよ!!!!
ねぇ君、俺と結婚してぇぇ!!!!俺今日死ぬからァァ」


『……』





ヤベぇ(汗)、と思った。

どうにかしようと思うがどうしようも出来ず、
その場に立ちすくんだ。

すると、
ベリッと誰かが僕から彼を引き剥がした。





カヲ「ニコニコ))、この人に触らないで」


『カナヲか。久しいね』


カヲ「パァァ))、お久しぶりです。月b…奏さん」


『うん。敬語は相変わらずだね』






僕と彼を引き剥がしたのは“栗花落カナヲ”だった。

彼女はカナエがとても自慢していたので
よく覚えている。

しのぶとカナヲはカナエの忘れ形見だ。
その為、よく様子を見に行ったり稽古したりする。

その内にカナヲは私に心を開いてくれたようで、
今はコイン無しでも話してくれるほど懐かれた。




「ア"ーーーーーッ(汚い高音)」


『どうした、金髪』


「俺は我妻善逸だよぉ!!!!頼むよ、結婚してくれぇぇ」


『ほら立ちな。そろそろ始まるぞ、最終選別』


善逸「華麗なスルーだね?!あぁもうやだよやだ!!!!
死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ!!!!俺絶対死んじゃう!!!!!!」




存外、うるさいヤツだ。
少し苦笑いをしながら彼を見た。

その闘気は中々強いものだがなぁ。((苦笑
気配を消して、輝利哉とかなたが来た。

最終選別の始まりだ。

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伊織(元三日月)(プロフ) - 0× の所が無一郎が霞柱と隠のところにいますよ。これからも頑張って下さい (2020年12月2日 2時) (レス) id: 73bdd1a7af (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - ご指摘ありがとうございます!たぶん治ったと思うのですが、まだ「上限」となっていたら教えていただけると嬉しいです! (2020年11月12日 21時) (レス) id: 1bd9e22ba3 (このIDを非表示/違反報告)
al8056(プロフ) - 今思ったんですけど上限ではなく上弦ですよ (2020年11月10日 21時) (レス) id: 6b4ec52995 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サエル=クレメンス | 作成日時:2020年10月25日 11時

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