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*菜愛side
『神に懺悔を、あなたの逝く先に冥福を。
命の呼吸、五ノ型_天ノ舞・江雪,小夜時雨((ニコリ』
鬼「ぎゃぁああぁぁあぁぁああ」
『漆ノ型_飾ノ舞・
鬼「あ"ぁ"ぁ"あ"あ"ぁ"ぁ"」
幾度となく鬼を斬った。
やはり鬼の話が伝承されていることもあり、
斬っても斬っても蛆の様に湧いてくる。
それでも笑顔を絶やさなかった。
それは約束と同時に呪いなのかもしれない。
『……ハァ…ハァ、っ、ハァ……』
月満「今宵は随分と多かったわね」
何百と鬼を斬った。
何故こんなにもここは鬼が多いのか。
その量は異常すぎた。
辺り一面は
鉄の匂いがツンと鼻を刺激する。
あまりの多さにさすがに肩で浅い呼吸を繰り返した。
すると、東の方向からガサゴソ、
葉を掻き分ける音が聞こえてきた。
こんな時間にこんな場所。
近づいてくる音は人ではない。
『(……鬼、か)』
私は迎撃の用意をし、切っ先を音のする方へ向けた。
後3つ数えたら来る_______ひい、ふう、みい
『っ、今だ!!!!!!』
_______命ノ呼吸、参ノ型_獣ノ舞・噛み切り砕き
私は獣が獲物を穿つように4段、鋭く突いた。
「っぶね!…やっと見つけた!!」
『…は?』
あぁあぁ。またこのパティーンかよ←
また来ましたよ神様。まじでさ、なんなん?←
さすがと言うべきか、コノヤロウと言うべきか。
目の前の青い髪の少年神様は私の4段突きを避けた。
そして私を"見つけた"と、そう言った。
また神隠しか、1度でも味わった恐怖は拭えない。
私はまだ、あの時の真実を知らないから_______。
『神が呪い子風情に何の用ですか?(クスクス』
私の目は笑っていないだろう。
自分でも驚くほど、冷たい声が出た。
「悟られるな」「信じるな」「気を抜くな」
その3単語だけが頭の中でループする。
「……お願いがあるんだ。頼む、聞いてくれ」
『人の子に頭を下げてまで、ですか?(ニコ』
「ヒメちゃん先生を助けられるのは君しかいない」
『……』
あぁ、この人は"神"であって"人間"なんだ。
自分の力だけではどうしようも出来ない。
誰かの助けを借り、時に誰かを助け、支え合う。
誰かと支え合わなければ生きていけない"
『…大変失礼致しました案内をお願い致します(ニコ』
______"人間"ならば助けなければ、ね?
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伊織(元三日月)(プロフ) - 0× の所が無一郎が霞柱と隠のところにいますよ。これからも頑張って下さい (2020年12月2日 2時) (レス) id: 73bdd1a7af (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - ご指摘ありがとうございます!たぶん治ったと思うのですが、まだ「上限」となっていたら教えていただけると嬉しいです! (2020年11月12日 21時) (レス) id: 1bd9e22ba3 (このIDを非表示/違反報告)
al8056(プロフ) - 今思ったんですけど上限ではなく上弦ですよ (2020年11月10日 21時) (レス) id: 6b4ec52995 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サエル=クレメンス | 作成日時:2020年10月25日 11時