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*菜愛side



改めて、2人を屋敷の中に入れた。

朝餉を食べて、道場に行き、木刀を持たせる。




途中まで行冥は育てた、と言っていた。

聞くところによると彼女らは鬼殺隊士だ。

カナエが乙。しのぶは辛だそうだ。








『さ。どっからでも打ってきな』


カエ「では、遠慮なく行きます。お師匠様」








ふぅ、と一息つく。
そしてその桃色の瞳で私を見据えた。

__いい目をする。








カエ「花の呼吸・伍ノ型_徒の芍薬」


『月の呼吸・参ノ型_厭忌月・銷り』








『脇が空いている。間合いが広すぎる』


カエ「っ、はいっ!!!!(いつの間にっ!?)」


『そう、そこはいなせ。流すなよ』


カエ「はい!!!!(全く歯が立たないわ)」







『__以上。今日はここまで。
太刀筋はいいが、詰めが甘い。明日から詰めるぞ』


カエ「はい!!ありがとうございました」









『次にしのぶ』


しの「…はい」









彼女は一息もつかない。

ただただ何かを耐えるようにこちらを強く見据える。

桔梗の瞳には「怒気」が僅かに含まれていた。







しの「っ……」


『なるほど、呼吸がない(・・・・・)のか』


しの「っ/////…うるさいっ!!!!!!」






しのぶにとってまだ(・・)呼吸がないのは恐らく、前線で戦う姉と比べ、恥ずべきことなのだろう。

しのぶは顔をカァァと赤くさせ、
怒り任せに太刀を振った。





『っ、ほぅ?良い"突き"だ。
だが、力任せに振る太刀は向いていないな』


しの「っ…………」




『__以上。しのぶもここまで。』


しの「っ……あ、りがとう……ございました」




『さぁ、昼餉に((_しの「お願いします」


『おん?』


しの「お願いします、もう捨てないでください」


カエ「わっ私からもお願いします」






後ろを向いて流しへ行こうとした私に
2人は土下座をして頼み込んできた。

2人の方は小刻みに震え、
何かを恐れているようだった。






……わかってもうたぞ我は←



しのぶは"呼吸を使えないと思っている"。


ここがミソだ。


しのぶは呼吸を使えないわけではない。

まだ、自分に合う"呼吸を見つけていない"だけだ。





今まで散々、呼吸がないと思い思われてきたしのぶは色んな指南役に見放されてきたのだろう。

姉と比べられ、その度に自分を責め、自分に呆れ、
自分を嫌いになって行った。

まぁ、あくまで推測だが。





『しのぶ、カナエ。話がある』




答え合わせをしよう。

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伊織(元三日月)(プロフ) - 0× の所が無一郎が霞柱と隠のところにいますよ。これからも頑張って下さい (2020年12月2日 2時) (レス) id: 73bdd1a7af (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - ご指摘ありがとうございます!たぶん治ったと思うのですが、まだ「上限」となっていたら教えていただけると嬉しいです! (2020年11月12日 21時) (レス) id: 1bd9e22ba3 (このIDを非表示/違反報告)
al8056(プロフ) - 今思ったんですけど上限ではなく上弦ですよ (2020年11月10日 21時) (レス) id: 6b4ec52995 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サエル=クレメンス | 作成日時:2020年10月25日 11時

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