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＊菜愛side
トントン、とドアを叩く音がする。
歳は仲間の死など霞のように消し、
また巡り、巡り、27度目の冬を運び込む。
不思議なことに私の体は"まーきんぐ"とやらを
されてから、一切の成長を止めた。
そして後の3年間、歯車は動き出す。
私は寝着のまま、ドアを開けた。
『……ぁぃ、誰ですかぁ〜？』o｡.( ´O`)
1つ、大きな欠伸をしながら来客を見た。
冬が近い。少し冷え込む朝に身震いをした。
行冥「私です師範。……ちゃんと服を着てください」
『ぉぅ…昨日な、徹夜だったんだよ。許せ』
行冥「……お願いがありまして、参りました」
『あぃ、なんでしょうか。可愛い一番弟子よ』
行冥「この子達の育手をしてはいただけませんか？」
『…んー？』
そこに居たのは2人の少女。
約12歳の少女。更にしたの10にも満たない少女。
「初めまして、胡蝶カナエと申します」
「……胡蝶…しのぶ」
『おーおー、初めまして。
私は産屋敷菜愛だ。まぁもうすぐ三十路のババアだ』
行冥「この子達は2年前、家族を鬼に殺され、
私が引き取り、(剣士として)育てました。
最後の一振をお願いしたいのです」
『なるへそ。2人はそれでいいのかい？』
カエ「もちろんです、
よろしくお願いします。お師匠様」
しの「姉さんが行くのなら……」
なるほど。
カナエは大丈夫だとして、
しのぶは何を抱えてるんだ？
彼女が私に響かせる音は「諦め」「自責」「落胆」。
さすがにそこまで見放された感情は悲しい…。
じゃなくて、初対面でそんな何を諦めている？
お前は何を私に望んでいる？
27年、およそ17年もの年月。
私は鬼殺隊月柱として最も長く、柱を務めてきた。
同時に様々な隊士を見てきたが、コイツは初めてだ。
右手を頬と顎に当て、何度が往復させた。
その品定めされているかのような態度に、
しのぶはカナエの後ろに隠れてしまった。
_______あぁ、なるほど。
彼女を私は知っている。
否、噂でしか知らないが、
彼女が「鬼の頸を斬れない子」か。
彼女の音は「やっぱりという落胆」。
頸が斬れないからこそ、
姉と比べられ、軽蔑されてきたのだろう。
はは、面白い。
お前の能力、私が見出してやろう。
『ようこそ、2人とも。
私がお前たちの最後の最後まで力を見出してやる』
さぁ、しのぶ。
お前には一体何が眠っているのかな？
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伊織(元三日月)(プロフ) - 0× の所が無一郎が霞柱と隠のところにいますよ。これからも頑張って下さい (2020年12月2日 2時) (
レス) id: 73bdd1a7af (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - ご指摘ありがとうございます！たぶん治ったと思うのですが、まだ「上限」となっていたら教えていただけると嬉しいです！ (2020年11月12日 21時) (レス) id: 1bd9e22ba3 (このIDを非表示/違反報告)
al8056(プロフ) - 今思ったんですけど上限ではなく上弦ですよ (2020年11月10日 21時) (レス) id: 6b4ec52995 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サエル=クレメンス | 作成日時：2020年10月25日 11時
