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*菜愛side
『私は貴方とお話に来たのですよ、"宇髄天元"殿』
天元「?!!?…テメェ、派手に何者だ」
『しがない鬼狩りですよ。
忍を辞め、鬼殺隊に入りませんか?』
天元「はっ、そんな怪しい組織なんぞお断りだね。
他に見つかんねぇうちに地味に逃げな、餓鬼」
『ニコ)まぁ、そうでしょうね。ただ、こちら側にも道はあることをお忘れなく。
いつでも貴方様と奥方様達をお待ちしていますよ』
天元「!??!、人の嫁に手ぇ出してんじゃッ?!!?」
"奥方様達"という言葉を出せば、
先程まで穏やかだった宇髄天元殿は手を出してきた。
きっと彼にとって1番手を出されたくない存在なのだろう。1つ、情報を収穫。
さらに彼が驚いたであろうことは彼の拳を私が軽々と片手で受け止めたから。
一般的に女は男に力で優ることは無い。
一般的には、、ね?
『クスクスクス))…潜り抜けてきた修羅場が違ぇんだよ』
天元「ッッ……」
『ということなので、今宵はこれにて失礼しますね。
それではおやすみなさい、良い夢を』
天元「あっ、おいっ!」
それなりに優秀な忍だろうと所詮は"ただの人間"。
私たち"呼吸使いの人間"とは雲泥の差がある。
貴方が
_______悲哀と憎悪の地獄へ、ですけれどね。
______________
_______
さらに4年がたった。
私は18となり、瑠火さんが病に伏した。
同時に眞寿郎さんは炎柱を降り、
4歳の杏寿郎は父の代わりに私に教えを乞うようになった。
しかし、眞寿郎さんは、自分と同じ道を歩み、いつ死ぬかも分からない鬼殺隊に入れたくはないらしい。
だからか、杏寿郎に剣技を教える私に酷く冷たい。
眞寿「チッ、また来たのか。呪い子」
『……お邪魔しています』
もうあの時の父のような目はない。
その凍てついた瞳に映りたくなくて下を向いた。
眞寿「お前がいると瑠火の病状が悪化する。
もう2度とうちの敷居をまたぐんじゃねぇよ!!!!!!!!」
『っ……す、いません』
杏寿「父上!!!!彼女に教えを乞うたのは俺です!!」
眞寿「お前もだ杏寿郎!!才の無い者に鬼殺隊など務まるわけはないだろう!!!!犬死したいのか!?」
杏寿「父上、いっ、いくらなんでも…」
眞寿「いいからさっさと出ていけ、呪い子!!!!!!」
その言葉に耐えられず、
私は泣きながら逃げるように煉獄家を後にした。
それからもう2度と煉獄家の敷居を跨ぐことは無かった。
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伊織(元三日月)(プロフ) - 0× の所が無一郎が霞柱と隠のところにいますよ。これからも頑張って下さい (2020年12月2日 2時) (レス) id: 73bdd1a7af (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - ご指摘ありがとうございます!たぶん治ったと思うのですが、まだ「上限」となっていたら教えていただけると嬉しいです! (2020年11月12日 21時) (レス) id: 1bd9e22ba3 (このIDを非表示/違反報告)
al8056(プロフ) - 今思ったんですけど上限ではなく上弦ですよ (2020年11月10日 21時) (レス) id: 6b4ec52995 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サエル=クレメンス | 作成日時:2020年10月25日 11時