神憑きの鬼殺隊･壱

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＊菜愛side





＿＿白樺の精、か。

耀哉…否、産屋敷一家には特殊な声がある。
それが「1/Fの揺らぎ」。

それは恐らく本能だろう。
理性を持ったって、二足歩行になったって変わらない。脳の奥底に眠るモノ。

産屋敷一家はまるでその本能に直接触れてくるような、乾きを潤してくれる。





耀哉の目を信じていない訳では無い。

たが、万が一。
もしもその甘い危険な蜜に魅せられた害虫ならば当人には悪いが、排除する。






『…うん、会わせてくれるかい？』


耀哉「ﾊﾟｧｧ))…もちろん!!その人はね、"あまね"という方でね、姉さんよりも3歳年下なんだ」


『…へぇ』


耀哉「でもね、向こうはもしかしたらこの婚約に乗り気ではないのかもしれないんだ」


『……』






まぁ、そうかもしれないね。



産屋敷一家と鬼舞辻無惨は同じ家系である。

神の怒りだろうか…。

「鬼舞辻無惨」という「鬼」が誕生してから産屋敷一家は呪いを持って生まれるようになった。

やがては呪いに身体を苛まれながら死に絶える。






だからこそ、産屋敷一家は鬼舞辻無惨を滅ぼすまで
決してその血筋を絶やしてはいけない。

だから、子孫を残す為に神主一族の女子を嫁に迎え入れ、やや子を孕ませる。





"理解はした"が、"納得が出来なかった"。
女子をやや子を孕むためだけの道具のように扱っているようで心底不機嫌だった。

産屋敷一家がその様に最低でないことぐらいは分かっている。でも、どれだけ弱い女でも意思はあるのだ。





耀哉「私は、あまねを嫁に迎え入れたい」


『……』


耀哉「私は、、どうするばいいのかな？」


『…向こうにはなんて？』


耀哉「…あまねが嫌ならこの縁談は断る、って」


『……はぁあああ』


耀哉「そっそんな大っきいため息つかなくても(汗」






…どうしてこう、お前さんは人たらしなんだ。




青空の下、庭の藤がまう今日。
産屋敷菜愛の悩みの種が1つ、増えた。









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更新遅くなってごめんなさい。
イベントの太閤左文字入手に勤しんでました。

ちなみにゲットしました♡
いつか絡ませます。

3000hitありがとうございます。

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